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目玉焼きの丸かじり 東海林さだお

「丸かじり」シリーズ第37弾。御歳80とのことだが相変わらず面白い。特に「弁当の跡地」「偽装王国ニッポン」などは、その感性の鋭さに驚きすら感じる。このシリーズを読み続けてきて、少し前にややマンネリと当たり障りのなさのような雰囲気を感じてしまったが、ここにきて再び切れの鋭さ復活という気がする。読み手のこちらの変化なのか、作者の変化なのかはわからないが、「思ったことは書かせてもらう」という潔さが随所に溢れているような文章が気持ち良かった。(「目玉焼きの丸かじり」 東海林さだお、文春文庫)

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