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ミステリークロック 貴志祐介

このミステリーがすごい2018年の上位ランクインしたり、色々な書評で評判が良いので、良く知らずに購入したのだが、本書は著者の「防犯探偵」という人気シリーズの1冊とのこと。4つの短中編が収められていて、最初の作品は意表を突くトリックに驚かされる軽い作品だったが、第2編目、第3編目と読み進めるうちに、本格ミステリー的要素がだんだん強くなり、表題作に至っては、暴かれたトリックを頭の中で再構築するのが困難なほど凝ったトリックが披露される。自分自身は、多分破綻なく実現可能なんだろうなあとは思うが、自分で検証するのは初めから諦めてしまった。それでも十分すぎるほど面白いところがすごい気がする。(「ミステリークロック」 貴志祐介、角川書店)

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