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定年バカ 勢古浩爾

今年のリタイアを控えて、昨年から「定年」「老後」といったジャンルの本を2冊試しに読んだが、本書はそれらの決定版といって間違いないだろう。既に読んだ本の参考になった量を1とすると(ゼロとは言わない)、本書は10とか20くらいの感じだろうか。また、既に読んだ本が自分のこととして胸に響かず、どちらかといえば子どもや孫の代の社会が心配になるような内容だったのに対して、本書はしっかりと自分のこととして心に響く。充実した老後を過ごさなければならないというやたら圧が強い昨今、無理して頑張るなという本書は、老後に備えて何かしなければいけないのかもしれないけど何もしていない自分のような人間にとって福音とも言える一冊だ。(「定年バカ」 勢古浩爾、SB新書)

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