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そしてミランダを殺す ピーター・スワンソン

三部構成の本書。最初のうちはなかなか事件が起きず、少したるいなぁと感じたのだが、第一部の終わりあたりで思いがけない展開となり、どんどん物語に引き込まれてしまった。三人の視点で過去と現在という2つの時制が交互に描かれていき、やがてその2つが一緒になった時、それぞれの人物の特性が明らかになるという構成は見事というしかない。サイコパスとも言うべき人物の視点で淡々と描かれた物語の後半のサスペンス的な展開に、久し振りにドキドキさせられた。(「そしてミランダを殺す」 ピーター・スワンソン)

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