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汚れた手をそこで拭かない 芦沢央

自分のブログを検索してみる著者の本は8冊目ということだが、そんなに読んでいるかなぁという感じがする。多分読むたびに色々な面を見せてくれるものの、その通底に流れている独特の雰囲気が著者独自のものなのでそんな感じになるのかもしれない。それと、この著者の作品は読むたびにもっと読みたくなる気がする。短編5つが収録された本書は、全部ではないが「何かをを取り繕おうとして事態をさらに悪化させてしまう」という怖い話が並んでいる。題名の意図が見えてきたところで5作目終了となり、今回ももう少し読みたいなぁと感じてしまった。個人的には、自分の失敗を子どものせいにしようとあがく小学校の先生の話が、悪あがきは所詮無駄という教訓が強烈で印象的だった。(「汚れた手をそこで拭かない」 芦沢央、文芸春秋)
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