書評、その他
Future Watch 書評、その他
ルシアナ・パルッツィ フィオナ・ヴォルベ サイン 007
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
デイブ・ロペス サイン MLB
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
エマニュエル・ヴォージャ- サイン マディソン スーパー・ナチュラル
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
iPS細胞 八代嘉美
「iPS細胞」に関する解説本はこれで2冊目だが、こちらの方が「一般向け」で判りやすかった。帯に「筒井康隆氏推薦」とあるのが面白い。また同じく帯に「第6章からが圧巻」とあるが、第6章はおそらく「iPS細胞」の解説本ならばどれにでも書かれている内容だと思う。本当に面白かったのは「第7章」からで、ここに書かれていることは、前に読んだより詳細な解説本にも書かれていなかったiPS細胞の光と闇である。「光」の方は、良く知られている様々な移植治療などに有効だということに加えて、個人個人の特性にあわせた「オーダーメード」の治療薬が可能になっていくということなどであろう。一方の「闇」は、この本で初めて知ったのだが、iPS細胞を作るために皮膚細胞に4つの遺伝子を組み込む際にマウスのウイルスが使われていること、そのために突然変異で鳥インフルエンザのように人間に感染する未知のウイルスが出現するおそれがあることだ。4つの遺伝子のなかに当初ガン遺伝子があった問題を山中教授自身が解消したという話は前の本にも出ていたが、このウイルスの話には驚いた。それから、iPS細胞研究の成果が特定の私企業の特許となったとき起こるであろう問題の指摘なども大変ためになった。新書ながら大変内容があって知りたいことが良くわかる本だった。(「iPS細胞」八代嘉美、平凡社新書)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
メガリン・エキカンウォーク サイン キャシー スーパー・ナチュラル
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
アロナ・タル サイン ジョー・ハーベル スーパー・ナチュラル
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
うそうそ 畠中恵
人気の「しゃばけシリーズ」の第5作。だんだんマンネリになってきたのでは、と思っていたら、今度は長編小説ということで趣向を変えてきた。相変わらず、気楽に読める冒険活劇小説、娯楽小説であることに変わりないのだが、主人公が成長するにつれて、だんだん内面の葛藤のようなものが顔を出すようになってきてる。本書でも、主人公は、自分の境遇や運命に立ち向かう人々、立ち向かう運命が厳しくて周りが見えなくなってしまう人々の姿をじっと観察し、思い悩んでいる。そうした人生の負の部分を目の当たりにする主人公が描かれている。長編という形態をとっているのでそこまで描けたのだろうか。次の作品がこうした「負の部分」をどこまで前面に出してくるか、シリーズの行く末が楽しみだ。(「うそうそ」畠中恵、新潮文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ゼナ・マーシャル ミス・タロ サイン 007
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ジョー・サキック ジャージ NHL
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
野球の街・ニューヨーク 宇佐美陽
野球とニューヨークに関する面白いエピソードが満載の本書、それだけで面白かった。またニューヨークの5つの地区に関する様々な事実にもいろいろな発見があって楽しめた。ジョン・レノン暗殺の現場となった72丁目の「ダコタ・ハウス」の名前の由来、ニューヨーク・ヤンキースの象徴である「ピン・ストライプ」の隠された意味、ベーブ・ルースがレッドソックスを放出された理由(レッドソックスのオーナーのブロードウェイ劇場経営の失敗)、レッドソックスから放逐されたのがベーブ・ルースだけではなかったという事実、野球観戦に欠かせない「ホットドッグ」の名前の由来、「メッツ」という名前の由来等、初めて聞いたトリビアがとにかく面白い。「ノーラン・ライアンの呪い」という言葉も初めて聞いた。ヤンキース・ファンの「バンビーノの呪いなんてなかった。86年間失敗し続けただけ」というプラカードには思わず笑ってしまった。こうした面白い話を読んでいると、月並みな感想だが、アメリカ人のユーモアと野球にかける思いが伝わってくる。(「野球の街・ニューヨーク」宇佐美陽、平凡社新書)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ブランドン・ラウス マント スーパーマン・リターンズ
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
あやめ横丁の人々
命を狙われた旗本の三男坊の主人公が「あやめ横丁」という場所に逃げ込み、そこでの出来事とそこを離れるまでの経緯を綴った時代小説。作者自身「あやめ横丁のような場所が江戸にあったという設定には無理があるが、それでもあえてそういう設定にしたかった」とあとがきで書いているが、読んでいて無理やりのような不自然さは感じなかったし、ごく自然な感じで面白く読むことができた。100%のハッピーエンドではなく、むしろ最後は残酷な結末なのだが、それでいて心静かに読み終えることができる。それは、この作品のなかで、因果応報という非情の概念と、自分の運命は自分で切り開くという考えが、微妙なバランスを保っているからではないかと思う。(「あやめ横丁の人々)宇佐江真理、講談社文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
次ページ » |