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死海文書~聖書誕生の謎 和田幹男

何気なく手に取った本書だが、死海文書についての基礎知識をおさらいするのに大変役立った。死海文書について、作成された時代の状況、旧約聖書や新約聖書との比較、これまでの研究成果などがきちんと整理されて書かれている。そうした網羅的であることの良さに加えて、本書が決定的に良いのは、2010年10月に死海文書の全文がGOOGLEで一般に公表された直後に書かれた本であるということだ。これまで本文が完全に公表されなかったために、バチカンの陰謀説、キリストがクムラン教団のメンバーだったなどといった、憶測や風聞がまかり通っており、私もいろいろそうした本を読んだ記憶がある。本書はそこの白黒がつくようになってから書かれているというのが有り難い。GOOGLEで公表された本文は、ヘブライ語だったりギリシャ語だったりで、もちろん私には読むことは出来ないが、それでも一般に公表されたという事実は、珍説やトンデモ本の数を減らしてくれるだろうと期待できる。ネット時代の恩恵はこういう形でも得られるのだと感じる。(「死海文書~聖書誕生の謎」 和田幹男、ベスト新書)
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コルビー・ルイス シルク MLB

大リーグテキサスレンジャースのピッチャー、コルビー・ルイスのシルクカード。2008年から2009年にかけて日本のプロ野球でプレーしたが、突然退団してアメリカに帰ってしまった選手だが、帰国後テキサス・レンジャースで活躍、昨年は、何とワールド・シリーズで大活躍し、レンジャース創立50年で初の世界一に大いに貢献した。日本から帰って大リーグで活躍する選手は結構いるが彼もその1人だ。なお、シルクカードというのは、選手の写真を布地に転写したカードのことで、これは、その布地をプラスチックのケースで覆う形になっている。カードの下の方に50枚製作されたという刻印のある限定版である。

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時を巡る肖像 柄刀一

絵画修復士という仕事に携わる主人公が、仕事を通じて関わるミステリーを解決していくミステリー小説。ただ、絵画に関する薀蓄の部分は、正直に言って、仰々しくてもっともらしいが、どうも嘘っぽいし、絵画に対する描写も、どこか借り物のような表面的な表現、ステレオタイプの言い回しが多く、具体性や説得力に欠けるような気がする。6つの短編が収められており、面白いと思った作品も2つほどあったが、全体としては欠点の方が目立ってしまっている。ミステリーとしても、絵画の世界に浸っていると、ミステリー部分のところを読むのが疎かになってしまい、中途半端な読み方しかできない。絵画の世界とミステリーの世界、結局どちらにも集中できずに終わってしまった。絵画の世界とミステリーの組み合わせは最近TVドラマでもやっていたが、ドラマの方もどうもピンとこなかった。絵画の世界は、事実は小説よりも奇なりという世界なので、読者をうならせるミステリーのフィクションは難しいのではないかと思った。(「時を巡る肖像」 柄刀一、実業之日本社文庫)
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江と徳川三代 安藤優一郎

新年から始まるNHK大河ドラマの下準備として読んだ。本屋さんには何種類も類似本が並んでいたが、そのなかで最もオーソドックスな感じだったのが本書だった。帯には「大河ドラマの真相を描く、決定版!!」と書いてあるが、内容は非常に淡々とした江の生涯と江戸幕府成立前後の歴史の記述に終始しており、「真相」と言うほどの新説や意外な事実が書かれているわけではない。しかしそれでも、大河ドラマの予備知識を得るには大変よく出来ていて、その意味での「決定版」というのもあながち誇張ではないような気がした。(「江と徳川三代」 安藤優一郎、アスキー新書)
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スペンサー・マチャセック RC&ジャージ NHL

NHLの若手選手、スペンサー・マチャセックのジャージ入りのルーキー・カード。2007年の新人ドラフトでNHL入りし、2008年にアトランタでプレーしたが、2試合に出場しただけでマイナーに降格、昨シーズンはマイナーでプレーしていた。彼の経歴をみると、NHLに昇格する前のチームがバンクーバー、NHLのデビューがアトランタなど、昨日紹介したエバンダー・ケインと重なるところが多い。体格もほぼ同じだ。彼の方が2年ほど先輩だが、あらゆる点で、ケインに先を越されてしまっているように見える。何故昨シーズン降格してしまったのかは情報がないので判らないし、NHLに戻ってくるときにアトランタに戻れるかどうかは判らないが、彼が同年代のケインと若いユニットを形成して活躍するのを楽しみにしているアトランタの地元ファンも多いのではないかと思われる。
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エバンダー・ケイン RC NHL

アトランタ・トラッシャーズの新人レフト・ウイング、エバンダー・ケインのルーキー・カード。2009年の新人ドラフト全体4位で指名された期待の選手だ。1年目の成績は、66試合に出場して14ゴール、12アシストというまずまずの出来だった。ただ、アシストよりもポイントの方が多いというのは、彼のプレースタイルがそうなのか、周りの選手を活かして動くというプレーがまだ出来ていないのか、どちらか判らないが、これから大成するためには、如何にアシストを増やすかが重要なのではないかと思われる。

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スティーブ・バーナー ジャージ NHL

NHLのバンクーバー・カナックスの中堅選手スティーブ・バーナーのサイン。2003年のエントリー・ドラフトでNHL入りしたが、実際のNHLデビューは2005年だ。なかなか出場の機会がなかったと言うべきかじっくり実力を蓄えて満を持して登場したと言うべきか微妙な感じだが、その後は毎年30ポイントくらいをコンスタントにあげる中堅選手に成長している。カナダには、こうした若い頃から注目されながらもしばらくはNHLでの活躍の機会をうかがう時間を余儀なくされ、20歳を過ぎてようやく活躍の場が与えられるといった選手が非常に沢山いる。20歳でデビューできたのはむしろ早いほうといってもよいかもしれない。

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いっちばん 畠中恵

毎年1冊ずつ発刊される単行本の2年後の文庫化される「しゃばけ」シリーズの7冊目。毎年1冊ずつ読むのが恒例化してきた感じだ。毎回趣向をこらした奇想天外な話で楽しませてくれるのは相変わらずで、本書でも、突然主人公が天狗に攫われる話などは、どうやって思いつくのか不思議なくらいだ。意表をつく展開で、シリーズ7冊目になっても新鮮、飽きることがないのは、年1冊というペースがちょうどいいということもあるが、やはりその話の面白さにあるのだろう。本書では、やや「妖」の活躍場面が少なく、人間社会のごたごたや主人公の成長の方がメインテーマになっている気がする。幼かった主人公の成長とともに、妖の世界が少し遠くなってしまったのかもしれない。これからどういう方向に向かうのか、ますます妖の世界から遠くなっていくのか、楽しみでもあり心配でもある。、(「いっちばん」 畠中恵、新潮文庫)
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ホセ・カレーラス テノール歌手

世界3大テノールの1人、ホセ・カレーラスのサイン。左上に6/6とあるのは、6枚製造されたうちの6枚目であることを示すものだ。サインの下に、2007とあるので、このサインが、このカードのために書かれたものではなく、2007年に何か別の目的で書かれたサインのダイカットであることが判る。
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