タイの正月は4月13~15日、ソンクラーンという。官公庁や学校・会社は休みである。「水かけ祭」として有名。この期間は誰でも水をかけても良いことになっている。
この写真は車から撮っているが、我々は子供たちとトラックの荷台にのり、大きなバケツに水を一杯入れて、歩道からの水かけに応酬することになっている。日本人代表として、闘いの気持ちで挑んだが、やり始めて気が付いたが、娘たちはキャーと可愛い悲鳴を上げるだけで、真剣に仕返しをしない。歩道の男たちは車に駆け寄って、若い娘の頬に白い粉をなすり付ける。
解かった!女の子たちは若く可愛い程、一杯水をかけられ、頬に白い粉を付けられることが証明されるのだ。我々は歩道からの水かけに対抗することをやめた。我々の役目はただ娘たちの安全を保護することだと悟った。
村祭りのようなのどかな祭りである。極東アジアでは北朝鮮の核実験やミサイル実験で緊張の極度にあるが、東南アジアではゆっくりと時間が過ぎていく。歩道では、この時とばかりにタイのオカマちゃんたちが自らの肢体をくねらせて踊っていた。