珍しく、コマ切れでなく、通しで150分の映画を見た。『TRUTH』(日本名「ニュースの真相」)主演はケイト・ブランシェット、ロバート・レッドフォードだ。ブッシュの軍歴詐称のスクープが偽造文書ということでCBS側のジャーナリストが葬られていく内容であった。
2004年の大統領選挙時のことだが、まさにアメリカというできごとで面白かった。ブッシュの州兵の履歴を当時に疑問に思っていたが、映画の中では「ベトナム戦争逃れ」という理由が腑に落ちた。
アメリカの政治方式が日本に伝播するのは昔からだが、最近はほんの数年で伝播してくる。政治のグローバリゼーションかしら。日本は大統領制ではないが、近頃、政治権力が肥大化してるので、日常的な目線で、この映画を見ることができた。
それにしても、題名が『TRUTH』とは皮肉だ。今のこの國では、何故か浮いてしまうほど軽い、滑ってしまう題名であった。