玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

どうも南京事件は・・・

2018-09-19 17:12:33 | 近現代史

南京事件は戦前日本軍の最悪の悪行として、いまだに幻か、いやそんなに殺していない、いや中国の云う通りだと、議論は果てしない。どんどん時間がたって、証人がこの世から居なくなって、この圀においては、事件が風化してきている。

戦後世代は、自分の父親世代に話を聞く以外に、これといった確実な事実を捉えられないで、今日までこの問題を逃げまわってきた。とにかく知りたくないことで、自分とは関係ないことにしたい。現実には昔の大東亜圏に旅行しても今の日本人の評判は決して悪くない。が、何かフッと感じることも偶にあることは事実である。

一応は、イヤイヤですが、関係の本を読んできました。しかし、そんなに多くは読んでいません。ともかく、読むのが厳しく、辛いのです。

今回は学術系での言説でまとめますと、南京事件が起きた原因は、戸部良一は「戦う目的がはっきりしないために、反動や憤りが生のままでストレートに噴出してしまった」と述べています。古屋哲夫は「日本軍のあり方、戦争のやり方そのものに関係している。特に意図的に補給を節約し、現地調達に依存する軍隊であった」と述べています。

戦後世代の吉田裕は、日本軍のあり方・やり方を当然の原因としながら、「中国人に対する根深い侮蔑意識の存在があった」と結んでいます。世のなかは、徐々に事実に近づきながら、時間が過ぎて事件を風化していくのをむしろ待っているような気がします。

しかし、問題は、南京事件が有名であるだけであって、日本軍の侵攻した跡は、東南アジア諸国の一般人に対して、大なり小なり同じような掠奪、殺戮、強姦が常態に行われていたのです。

南京事件の本を読んで、幻だという人は、その心の目を信用しません。もし映画ならば、それは造りものだと逃げられるかもしれませんが。なかには、殺した人数の規模に問題をすり替える人もいますが。要するに、南京に限った問題ではなく、広くアジア諸国で日本人が行った問題行動なのです。

どうでもあれ、一冊でも関係の本、どれでもいい、読んでみれば、自分で感じるものができると思います。それがあなたにとっての、私にとっての「南京事件」であると思います。

参考文献:戸部良一『逆説の軍隊』、古屋哲夫『日中戦争』、吉田裕『天皇の軍隊と南京事件』

コメント
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