権力と戦えないマスコミは、国民の支持や賞賛を受けない。今のマス・メディアは、新聞社もテレビ局も、政府広報メディア、企業広告メディアでしかない。
近頃、マスコミは、森友・加計を語らない。韓国の徴用工への賠償の実体を語らない。皇孫の学校にナイフを置いた犯人の動機も明かない。芸能人の覚せい剤スキャンダルや相撲協会・アメフト協会の不祥事は飽きるほどに徹底的に扱うくせに、国民にとって本当に必要なこと、大事なことは何も知らせない。努めて、あたり障りのない事ばかりを扱っている。
だからなのか、民放のニュース番組は、毎日、延々と天気予報ばかりやっている。
もうこの国のマスコミは、「権力を監視する」という、その存在の意義さえも失い、重度の政権忖度病に侵されているようだ。
今や、政府の広報誌や官報と同様な情報メディア程度に成り下がっている。こんなマスコミはもういらない。少なくとも、情報商品としての価値を疑う。
もうテレビは娯楽番組だけでいい。新聞は政治欄をやめて、趣味欄や文化欄を基本に発行すればいいだろう。
今年も、春が来てくれた。