自由を較べる人々がいる。バーゲンセールの値段調べのように。彼らにとって自由度というランキングが重要で、韓国、中国より自由度が高いことで、ましてや、中東や南米や東南アジアよりさらに自国の自由度が高いことに満足している。その考え方が分からない。
自由というのは人間が生きるための行動の概念であり、個人のそれぞれが己が自由の目標に少しでも近づくために不断に努力をするものと考えている。自由はデパートでは売っていない。
そういう人々にとっては、戦争も戦争への関与度が問題なのであろうか。その前に戦争は誰のためにやるのか。少なくとも自分の為ではない筈である。
いずれ、この国はオリンピックに参加する感覚で、アメリカの軍備を買って、アメリカの為に世界の何処かの戦争にくみするようになるだろう。
今度の北方領土問題に関係して、日頃から、戦争をすることを政治や外交の一環と考えている人が、この国にもいるということが解かった。赤絨毯の上にもいることが解かった。学歴や経歴で、そういう人間を簡単に選んでしまう現在の選挙方法を考える時期になったではないか。