何故、マスコミで問題化しないのか、不思議だった。少なくとも朝日、毎日、読売、日経からの反応は鈍かった。いままでも「地位協定」の話になると、外務省よりも前に自民党が先に尻込みしてしまう。
ずっとこれまで、昭和天皇の「沖縄メッセージ」をほじくり返えされたくないという配慮と思い込んでいた。
ところが、今回のコロナの米軍基地からの漏出は、沖縄ばかりか、岩国にも起きた。
むろん神奈川でもあったのであるが、広島と山口にコロナが急増したのに、山口県知事も、安倍も、岸も、地元直撃の問題なのに全くダンマリを決め込み、その姿勢が不思議であった。
天皇制をあまり大事にしなかったアベ・スガ政権の右派自民党の流れからして、何か別の事を考えざるを得ないことを今回の騒動で示唆したような気がしている。
沖縄メッセージ以上の別の日米密約のようなものがあるのかもしれない、…。
(注)『沖縄メッセージ』…1947・9、マ元帥政治顧問シーボルトに天皇の考えを伝えた。「米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続する。さらにその占領は日本に主権を残したまま長期のー25~50年ないしそれ以上のー貸与をするという擬制の上に為されるべきである・・・」
【引用文献:豊下楢彦『昭和天皇・マッカーサー会見』岩波現代文庫】
再掲ですが、これがマスコミの役目と思います。