玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

「もしトラ」が「またトラ」か?

2024-01-24 11:02:45 | 政治

またトランプに成ったら、どうなるのだろう。この圀は不独立で、近頃は無法治国家でもある。

かつて80年前に、世界はルーズベルト・チャーチル・スターリン・ヒットラーの時代だった。なんと存在感があること!

これからは、習近平・プーチン・トランプの時代になるとしたら、此の圀はその前にガラガラポンをしなきゃ。

せめて世襲の無能政治屋さんや脱税裏金議員を国会から追い払わねばなるまい。この圀に必要なのは経済復活より庶民のための普通の政治だ。

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ニッポンとドイツの差

2024-01-23 10:30:30 | 政治

同じ枢軸国で徹底敗戦をした両国が戦後になってアメリカを凌ぐ経済力を持ったが、ドイツはその後着実に国家主権を持った政治をしている。

ところが、此の圀はどうだろうか?未だにアメリカの顔色を窺いながら、結局、国家主権が有るのかすら疑わしい。

その理由は、ドイツは連合国とソ連に敗戦したが、日本はアメリカ一国に敗戦したから、未だに占領されているんだな、と気が付いた。むろん国民性の差もあるが。

これを打ち破るには、敗戦に導いた支配層を駆逐して、犠牲になった庶民が指導層になることであったが、戦後は結局「戦前レジーム」の骨格を残した。

その骨格は、憲法九条で軍閥官僚を根絶したが、行政庁には東大官僚を残したことだった。そしていつの間にか、国会にはその官僚を人事で縛る政治を稼業とする世襲議員が闊歩している。ーこれは政治ではない、単に金儲けだ。

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鈴木貫太郎述『終戦の表情』

2024-01-22 10:35:01 | 

終戦後の回想では、軍人や政治家はそのほとんどが、あの戦争は「止むを得なかった」「不可避だった」「逆切れだった」という感想が多い。

歴史家の保坂正康は「『この戦争は始めなければならなかった』。遅かれ、早かれ軍の爆発が起こっていた筈だ。他に選択肢がなかったのだから、今で云う”逆ギレ”のようなものだろう…どう収めるかを全く考えていない。…お粗末というしかなかった。」と結論付けるが、果たしてそうなのだろうか。

そういう見解に対して、戦時中に実際に暮らした清沢洌の日記の「日本の国民は何も知らされていない、何故に戦争になったか、戦争で損害はいくらか、死傷はいくらか、総合に知っている者は誰も無し。」の一節を思い出す。

【引用文献:保坂正康『あの戦争は何だったのか』新潮社新書・清沢冽『暗黒日記』岩波文庫】

実際に戦争中の、しかも沖縄に米軍が上陸した後に首相になり、たった四カ月間務めて約四年間の戦争を終わらせた、鈴木貫太郎は一年後の八月に次のように言っている。

「誇大妄想から現実へ」

日清、日露の両戦役以来、日本人は大陸政策といふものを唱へ、血に依って贖った特殊権益とか、大陸には一切の資源があるやうな妄想にとりつかれて了つた。その大陸を手に入れる為には一切の没道義なことも平然と行ひ、大陸さえ手に入れれば世界を相手に戦争ができるやうな誇大妄想的な考え方に転落していった。さういう空気は明治末期から、大正、昭和を通じて、満州事変勃発頃には頂点に達し、この気持ちはさらに拡大し、隣邦支那を侮視し東洋の盟主といふことを自ら唱へるやうになった。…国家的物欲が昂じて、遂に魔がさしたとでも言はうか、世界を相手にするとんでもない戦争を始めてしまった。これは国家の宿命だったのかもしれない。これを事前に止めるなどと言ふ事はどんな政治家が出ても不可能だったかもしれない。

私が大切だと思う処をほぼ引用させてもらった。ほんとに薄い本であったが、先人の貴重な言葉が聞けたと思っている。

 

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一冊の薄い本

2024-01-21 12:01:26 | 

先日、僅か63ページの本を買って、読み終えた。途中から妙にかしこまってしまった。

理由は私が生まれる前に出版されていたからである。戦後の紙の無いなかで、紙質も悪いだろうが、よくここまで残っていたものである。

終戦後ほぼ一年後の8月1日発行されている。定価三円五十銭、ただ、出遭えたことに感謝する。本の外形からして「終戦の表情」であった。

終戦後、鈴木貫太郎の家は放火によって燃やされたと聞いている。親類縁者を転々と逃げて、やっと一年経って、この本を出版したのであろう。そう思うと、この薄い本は、重いものに思えてくる。

 

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近現代史の裏側(26)―東條の野心―

2024-01-19 10:06:11 | 近現代史

実は、騙されていたのは、私も、…かも知れない。

東條は格落ちの幕僚で、いつも永田鉄山の手足に使われていたので、どうしても小物感が拭えなかったが、実は隠れた野心家だったのかもしれない。

いきり立つ陸軍を抑えられないから、文官ではなく、武官でなければならない、という理屈は解るし、当時のグルー大使も認めている。

 ジョセフ・グルー『滞日十年』ちくま学芸文庫より

グルーは梅津美治郎の情報を得ていた。私もそう思う。何故なら、成績主義の参謀幕僚の世界では、梅津は永田鉄山より士官学校の一期上で、かつ、陸大卒業成績も梅津が一番、永田は二番だった。ちなみに東條は成績優秀者(6名)の圏外で10位以内ぐらいだろう。

誰が想像しても、東條中将ではなく、先輩格の梅津大将なのである。グルー大使への情報も梅津であった。

というコトは、東條に首相を是が非でも勝ち取るという野心があったと思わざるを得ない。

たぶん東條と鈴木の共謀行為であろう。この二人じゃ、戦争は勝つはずがない。【次週へ】

 

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