玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』㈠

2024-05-17 11:05:29 | 

先日古本屋で買った本に方丈社編集の『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』という本を買ってきました。

この本を読み終えて、次の文章ありました。

これは太宰治が書いた「十二月八日」という小説の中の一節の言葉です。主人公は女性です。

ところが、保坂正康はこの小説の一文を太宰本人の言葉として抜粋している。

保坂は「その時、国民はみな歓喜に沸いた。アメリカに押さえつけられて背伸びできない鬱屈感があった。・・・その感情の発露は特に知的階層に多かった。」と記述している。【保坂正康『あの戦争は何だったのか』新潮新書より】

保坂が言うように12月8日の真珠湾攻撃に感動した者が多かったのだろうか、…。

保坂は「逃げの上手い歴史家」である。国民が歓喜に沸いたのは事実かも知れないが、とくに知識階級に「感情の発露が多かった」という表現は何なのだろう?なんかボカしていないだろうか。裏を返せば、感情の発露の記録が残りやすいのが知識階級とならないだろうか。

ちなみに保坂は1939年生まれ、開戦の時は2~3歳の幼児であった。近現代史ですら事実を捉えていくコトは実に難しい。

【次回へ続く】

 

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自民党盗人派

2024-05-16 10:07:57 | ぼやき

むかし官僚出身でない政治家を「党人派」ということがありましたが、今回は「盗っ人派」という意味です。

盗っ人猛々しいと云う表現があるが、何処からか金を調達し、しかもその金に税金が課せられない人々がいる。

そう云う方々は国会議員、しかも政権与党の自民党議員だという。どこまでも図々しい、どこまでも国民を馬鹿にした人たちです。

澄ました顔で、低額の議員宿舎から、公設の秘書に送られ、高級車に乗って、時にあるヒトはラブホテルを経由して、霞が関官庁街を通り、国会議事堂の赤絨毯の上に颯爽と登場するという。

この太々しさを考えた時、やはり自民党「盗人派」と云いたくなってしまいます。

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元東京都民として

2024-05-15 09:43:37 | ブツブツ

今でも東京は故郷でもあり、常に頭の隅に懐かしさが封印されている。生まれてから約40年間都民でした。

これまで維新を支持する大阪を少しバカにしていたが、今や東京の方が恥ずかしい。エジプトに頭の上がらない、かつ七つのゼロ公約を何もしないフリップ芸人知事に約三六〇万票を投じている。

件の神宮外苑開発ばかりではない。臣下の千代田区長は既に樹木を伐採したり、容積割り増しの巨大ビルを許可しているとか。(「田中龍作ジャーナル」より)

これでは都民は全く大阪を嗤えない。故郷として、首都東京として、エジプトの政治力が忍び込むことは勘弁してもらいたいものだ。

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使い過ぎた官僚言葉

2024-05-14 11:14:32 | つぶやき

近頃、すり替え、論点ボカシの官僚言葉が氾濫して、単なる雑音としか意識しなくなる。

「ていねい」と云うだけの空っぽ、「認識」と言って何も考えない、「受け止め」と言って、結局、受けて止めて拒否、「寄り添う」と言って傍にすら近づかない。「承知している」といって、ただそれだけ、・・・。

誰も自民党の議員の言葉を聞かなくなった。首相が喋っても、誰もTVを観ない。

政権交代があるのではなく、ただ自民党が国民政党の体を為さなくなっているのであろう。

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自民党の記者会見

2024-05-13 10:23:45 | 政治

かつて菅官房長官記者会見をネットで見た時、この圀のマスコミが深い瑕瑾を負っているのを観た。だが、まだその頃は、望月記者(東京)、南記者(朝日)、北海道新聞の記者、外国系新聞記者が居た。

ふり返れば、安倍第二次政権からマスコミが政府広報メデイアに変節する過度期であった。マスコミ各社は記者クラブ制度の改革を自ら放棄し、単にメディア企業というマスごみと化した。

マスコミを変節させた自民党は、結果、国民の声を「認識できない」政治屋の利益集団に成り下がった。

先日も、水俣病被害者に対して、世襲の環境大臣がマイクの音を「切った」のを、音量を「絞った」と官僚語ですり替えながら、そのことの事態、事件すらを「認識していない」と、自ら認知症であることを披歴してしまった。

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