キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

モンスターペアレントをアメリカの視点から考える

2008-07-06 07:01:26 | 里帰り

話題になっているモンスターペアレントを題材にしたTV番組を見る。

思ったのは、アメリカでもこのような親たちはいる。たとえば、うちの近所にも、自分の子どもは秀才児なのに、なぜ特別プログラムにいれてくれないのかと担任の先生に執拗に詰め寄る親がいた。しかしこの場合、先生が折れず、結果的にこの親は自分の子どもをHome Schoolingで教育することにした。

基本的には、担任の先生とミーティングを持とうとしたり、ボランティアをしたりする親たちは、教育熱心な親として歓迎される。しかし、どこでも理不尽な要求をする親は、煙たがられる。社会常識の範囲かどうかということで、親の知性も疑われるということだろう。

昨年、大学で「親との連携」のクラスを受け持った。そこでは、「難しい親とどのようにコミュニケーションを図るか」、というロールプレイをやってみたりした。アメリカでも日本でも、親とのコミュニケーションが難しいと考える先生が多いということでは、共通している。

子どもが好きだという条件だけでは、先生になれないのは、アメリカの教員養成のテキストでも指摘している。親との付き合い方を学んでいかなければ、勤まる仕事ではないということを早い時期から自覚していくことが必要だ。

親か教師のどちらかが勝つのではなく、Win Winを目指して、実践研究が進んでいって欲しいと願う。

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奈良でおじぎをする鹿たちに出会う

2008-07-06 06:23:30 | 里帰り

JR Rail Passを使い、両親といっしょに奈良に遊びにいった。

行き先は東大寺と五重塔と鹿公園。

アメリカにも鹿はたくさんいるが、人間を見るとまず逃げていく。このように、人間に近づいてくる鹿たち、人間が近づいても銅像のように動かない鹿に出会うのは不思議な体験。

鹿せんべいを買ったとたん、鹿がどんどん集まってきて、おしぎする鹿や体ごと突進して餌を要求する鹿たちに取り囲まれる。

息子は鹿せんべいを持って走り周り、鹿との追いかけごっこ。

娘は、一頭ずつの鹿と会話しながら、鹿せんべいを小さくちぎって、食べさせる。そのうち餌がなくなると、鹿が食べている地面の草をちぎって、小さくちぎった紙に詰めて丸めてタコス状にしてあげる。ままごとの心理・・・

楽しかった旅行だったが、帰りにJR線の人身事故で列車が1時間近く遅れたのが大変だった。コドモたちに、日本では列車に飛び込む自殺者が多いというはなしをすると、かなりショックを受けた様子。

アメリカでも自殺は多いが、このような死に方を選ぶ日本人の心理には、独特のメカニズムがあるように思う。

話は変わるが、旅行の時々で出会う外国人旅行者を見て、うちのコドモたちは、「アメリカ人を見たよ」と嬉しそう。「みんな、アメリカ人っていうわけじゃないんだよ。ヨーロッパの人かもしれないし、オーストラリアの人かもしれないし。。。」と説明したが、日本人に見慣れたコドモたちの視点は、日本人化してきたのがおもしろい。

 

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エンゼル・パークへ遊びに行く

2008-07-06 05:55:18 | 里帰り

今回の里帰りでも、福井市の科学博物館、エンゼル・パークへ遊びに行った。

アメリカでも、かなりのチルドレンミュージアムやサイエンスミュージアムを巡ってきたが、ここは世界的にみてもひけをとらない、非常によくできたミュージアムと実感する。

しかも、入館料がおとな100円、こどもは無料と低額なのが嬉しい。

ちなみに名誉館長は、宇宙飛行士の毛利さん。ヒューストンに住んだことのある私たちには、なんだか身近に感じてしまう。

特にうちのコドモタチが気に入ったのは、

  • 全身を使って遊べる迷路のような大型遊具
  • 大型でスロープになったトランポリン
  • 宇宙旅行を体感できるMoon Walkとスペースシップの乗り物
  • 廃材でつくった遊び場

帰りに急などしゃぶりの雨で全身ずぶぬれになってしまった時、通りすがりのお店の人が、私たちに声をかけてくださり、中で雨宿りさせていただいて、しかも駅まで車で送ってくださった。

どこの国にいっても、親切な人がいるものだということを、今回の日帰り旅行でコドモたちに体験させてあげられたのがうれしい。

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