話題になっているモンスターペアレントを題材にしたTV番組を見る。
思ったのは、アメリカでもこのような親たちはいる。たとえば、うちの近所にも、自分の子どもは秀才児なのに、なぜ特別プログラムにいれてくれないのかと担任の先生に執拗に詰め寄る親がいた。しかしこの場合、先生が折れず、結果的にこの親は自分の子どもをHome Schoolingで教育することにした。
基本的には、担任の先生とミーティングを持とうとしたり、ボランティアをしたりする親たちは、教育熱心な親として歓迎される。しかし、どこでも理不尽な要求をする親は、煙たがられる。社会常識の範囲かどうかということで、親の知性も疑われるということだろう。
昨年、大学で「親との連携」のクラスを受け持った。そこでは、「難しい親とどのようにコミュニケーションを図るか」、というロールプレイをやってみたりした。アメリカでも日本でも、親とのコミュニケーションが難しいと考える先生が多いということでは、共通している。
子どもが好きだという条件だけでは、先生になれないのは、アメリカの教員養成のテキストでも指摘している。親との付き合い方を学んでいかなければ、勤まる仕事ではないということを早い時期から自覚していくことが必要だ。
親か教師のどちらかが勝つのではなく、Win Winを目指して、実践研究が進んでいって欲しいと願う。