キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

Ponyoを観る

2009-10-26 06:55:20 | 映画・本・テレビなどを語る
昨日は、地元の映画館に日本アニメのディズニー版Ponyoを見に行く。

批評家や一般による評価が非常に高い(A-)映画だったので、ずっと前から楽しみにしていたが、ようやく地元で上映されることに!

ところが、アメリカで日本映画を見る場合、純粋に楽しめない。比較文化的視点どうしても見てしまうのは仕事柄なのだろうか。たとえば

1.幼稚園(保育園)と老人ホームが隣接されている。そういえば、日本でそういう世代を超えた交流に力を入れていたのを思い出す。アメリカ人はどう受け止めるのだろう。

2.主人公の母親、リサは典型的日本女性イメージとかけはなれたキャラクター。独立心旺盛、やんちゃで自己主張が激しいが、心は温かい。さっぱりした性格。アメリカ人はどう思うのだろう。

3.朝食にサンドイッチを食べるのは、アメリカでは珍しい。アメリカの朝食は本当に簡素。

4.人とのかかわりにはお辞儀がかかせない。小さい子から老人までお辞儀が徹底している。

5.玄関では履物を脱ぐのは、日本の習慣。幼稚園(保育園)でもまず靴を履き替えるところから始まる。

6.アメリカに比べて、危険管理が甘い。家庭、園でも子どもは大人の目の届かないところで遊んでいるが、アメリカでは考えられない。

ユーモアたっぷりの映画で、文化を超えてもこれだけ観客の笑いが誘えるのがすごい。もちろん、英語流にユーモアを訳しなおしたところもあるだろうが、大人も子どもも楽しめる。

ただメッセージがいまいち弱いのが残念(もちろん、原作者や監督の目的がどこにあるのかにもよるが)。

息子の言葉を借りると「何を言いたかったのかな?」というのが視聴後の感想。



コメント (1)
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