キキ便り

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ひさびさに日本語で論文を書く

2010-01-11 14:20:35 | 研究者生活

ふと思い立って、日本のあるジャーナルに論文を投稿してみることにした。

年末から少しずつ書き始めていたが、いまいちモティベーションが上がらず、仕事も停滞気味に~。

さらに昨年学会費を収めていたと思い込んでいたところ、そうじゃなかったことが判明し、「今年は、投稿は無理です」との学会事務局からのお返事。ところが5日前に事務局から電話がかかり、今すぐ納入すると投稿が可能だというニュースで、大慌てて原稿を書き始める。

限られた日数で10枚程度の論文を書く、というのはアメリカの大学院で何度か経験したことがある。今から6年ほど前の夏学期、授業を1コマ教えながら、院レベルの授業を受講し、しかも両方とも1ヶ月の集中講座で、頭がおかしくなってしまいそうな超過密スケジュールをこなしたことがある。その時は、時間がなくて10枚ほどのリサーチプロポーザルを2日で書いたが、今書けと言われたら、1ヶ月くらいかかりそうな予感がする。そう思うと、人間はせっぱつまった状態に置かれることで思わぬ底力を発揮できるのかもしれない。

原稿をどうにか書き終え、アメリカから郵送するととても間に合わないので、日本の実家の親に頼み、メールで原稿を転送し、速達で送ってもらうことにする。こういう時、チカラになってくれる親の存在は本当にありがたい。

日本語で文章を書く時には、漢字にするのか平かなのままなのか、大変迷うことがある。たとえば、「子供」なのか「こども」なのか「子ども」なのか、日本のアカディミアから10年以上離れてしまうと、どの使い方が今流なのかと考え込んでしまう。そういう時、インターネットは本当に便利。またうろ覚えの漢字や言い回しなど、インターネットのおかげで、確認できるのが嬉しい。

 

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