今年大学1年生になったばかりの息子。
父親の話によると(私はついこの前まで、調査研究で日本に住んでいたので、息子の大学生活の様子を知らない)、毎日遅くまで、週日も週末も勉強しているらしい。完璧症の性格のため、大学でも完璧に近い点数を取らないと済まないらしく、大学に入ってからも羽目を外していないらしい。
もう少し大学生らしいことをやってみてもいいのではないかと思っていたが、今回初めて自主的に参加した大学のイベントが、恒例の鬼ごっこで、ゾンビと人間の対決。
ゾンビに扮する人たちと、それと戦う人間がいるらしく、人間はシューティングのおもちゃのナーフ(nerf gun)を使って、ゾンビにやっつけられないように抵抗するらしい。ゾンビにやられた人間は、ゾンビに変身してしまうという、いわゆるTVとか映画に出てくるような筋書きだが、大学のキャンパス全部を使ってやるのは、なかなか怖そうな感じ。
このナーフはアメリカではポピュラーで、うちでも何回か買ってあげたことがある。人に当たったら痛いのだろうか。一応けがはしないような発泡スチロールのような素材。
http://www.takaratomy.co.jp/products/nerf/movie/index.html
息子が持っていたナーフは私がもう使わないと思って捨てたので、息子は夜、友達の家に借りに行く。出かけて行ったのも夜中。そして帰ってきて家の中でナーフで襲撃する練習をして、私たちは音で起こされ、なかなか眠れない。
次の日、ナーフを持って学校に行き、普通の様子で帰ってくる。「どうだったの?」と聞いても反応はあまりなく、もしかして盛り上がりに欠けたイベントだったのかもしれない。息子は、話してくれない時は何も話さないので、無理やり聞かないことにする。
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こういう鬼ごっこにシューティングのおもちゃを使うということも、次々起こるキャンパスでの襲撃事件で、複雑な思いを抱いている人もいるのかもしれない。
私の近所の友人も、副学部長の教授だったが、クラスに銃を持ち込むことに反対したため、大学とうまくいかなくなりこの夏、管理職を退くことになった。
正確にニュースをフォローしているわけではないので、間違っていたら申し訳ないが、フェイスブックの彼女の書きぶりによると、テキサス州の大学ではキャンパスに銃を持ち込むことは〈大っぴらにしなければ)、自己防衛として認めているらしい。
私は政治的な立場では保守派に近いが、この銃のことだけは、日本という文化性もあるからか、反対の立場に属する。
この友人がフェイスブックで、もしクラスに来た学生が銃を持っていることが分かったら、みんなだったらどう反応しますか?というようなことを聞いていたが、私だったら怖くて授業を続けられないと思う。一応隠しておくことになっているだろうが、もしちらりと見えたりしたら、どうしたらよいのだろうか。
最近よく話題になる大学生のメンタルヘルスの低下など考えると(うつ病の学生が多い)、自己責任として個人の自由に任せることができないのではないかと思う。
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