来年の5月に高校を卒業する予定の息子。
普通の親ならば、子どもの大学受験のためにあれこれ準備を手伝うはずだが、引越しと自分の仕事の忙しさで、ほとんど関与せずにどうにかなるだろうと思ってきた。
しかし地元の大学の締め切りまであと1週間と知り、やっぱりこれではすまないと、オンライン願書に目を通すことにした。
以前参加した大学受験のための保護者オリエンテーションによると、自分の実力に見合った大学、それより上のレベルの目指したい夢の大学、確実に合格できそうな安全圏の大学、と最低3つは受けるらしい。
しかし息子の場合、自閉症を抱えているためにまだ親もとから自立するのは難しいということで(本人も承知の上で)、地元の大学を含めた2校のみを受けることにした。
息子の場合、リーダーシップ、アカデミックの上でとりたてた業績があるわけではないが、大学共通試験のACTの9月の成績では、トップ98%タイル。このACTスコアの結果から見ると、全米各地からリクルート目的で送られてくるパンフレットなどでは、奨学金をもらえそうな大学も多い。しかしエッセイや推薦書、そして高校の成績の平均(GPA)など、総合して評価されるとどうなるのか、私たちも検討がつかない。
このプロセスの中で、息子を大いにほめてあげたいと思ったのが、自分の自閉症について書いたエッセイだった。自分が自閉症をどのように克服し(完全に治るわけではないが)、今日に至ったのかを洞察深く描いている。自分が自閉症であるという状況に甘んじることなく、どうやって自分を変革させていったのか、息子の語りは感慨深いものがあった。
その後は、12月にもう一度ACTを受験し、2月には地元の大学のHonors Program(優等学位プログラム)にも願書を送るというのが今のところの予定。
希望の大学に合格できますように!