キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

「おしゃぶりの妖精」の助けを借りるアメリカのママ

2007-12-19 02:24:07 | 専門家が語るアメリカの育児事情
アメリカに来てびっくりしたのは、なんておしゃぶりの子が多いんだろうということです。

定期的に1歳児や2歳児クラスを担当したことがあったんですが、まず一人ひとりのおしゃぶりに名前を書いてあるかどうか確かめるんです。遊びに夢中になって、おしゃぶりをつい落としてしまう子もいるし、他の子のおしゃぶりを口に入れることもあるし、目が離せないんです。

おしゃぶりに関して論争が続けられてきましたが、最近のアメリカの育児雑誌を読んでみると、随分肯定的に捉えられているみたいです。どの育児雑誌も共通して紹介しているのは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防策の1つとして、就寝時のおしゃぶりの使用が有効という報告です。アメリカ小児学会ではそういうこともあって、おしゃぶりを使うように勧めているらしいです。また、コリック(激しい泣き)を治める効果もあるようです。

ただ、日本でも心配されているように、歯の発達が心配になってきますよね。育児雑誌を読んでいくと、少なくとも4歳までにはやめさせるべきということです。ある雑誌に「卒おしゃぶり」の方法として、おもしろい方法が紹介されていました。

1.おしゃぶりをリサイクルして、おもちゃに変えるからといって、コドモを納得させる。

2.Tooth fairy (歯の天使)をもじって、Binky fairy (おしゃぶり天使)が、夜おしゃぶりを集めに来るから枕元に置いておくように勧める。その代わり、朝までにおしゃぶり天使からの、小さなプレゼントをそっとベットに置いておく。

3.クリスマスの時期には、サンタさんがおしゃぶりを赤ちゃんに配るために集めにきて、もうおしゃぶりがいらなくなったお兄ちゃんやお姉ちゃんには、代わりにおもちゃをくれるんだよということで納得させる。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ごっこ遊びが大好きな自閉症... | トップ | 母親の役割:エイリアンのツ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夢がありますね (mam)
2007-12-19 08:39:35
「卒おしゃぶり」の方法、良いアイディアですね。
日本ではおしゃぶりをあまり見かけませんが、困っているママに教えてあげたいですね
返信する
ありがとうございます~ (種田)
2007-12-19 17:57:39
とても参考になりました!3歳児健診で、なんてアドバイスしたもんだか悩むところなんですよね。夢があっていいですねっ。日本はどうしても、「○○でアカンから、やめようね」というおどしの手法が多くなりがちな気がします。それは、成人の・例えば糖尿病などの指導でもそうです。
返信する
コメントありがとう! (キキのしっぽ)
2007-12-20 01:28:50
mam さんー

日本ではあんまり見かけないけど、最近はどうなのかな??アメリカ小児学会の報告なども、日本に紹介されているみたいだし、もしかしておしゃぶりの子、増えているのかも。。。

種田さんー

わあ、こちらこそまたいいアイディアを教えて欲しいです。

理由を聞いて、なぜだめなのか理解してやめれる子もいるんでしょうね。でも、遊び心やイマジネーション膨らむ方法もいいですよね。
返信する

コメントを投稿

専門家が語るアメリカの育児事情」カテゴリの最新記事