キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

ドアが閉まります。ご注意ください。

2008-07-07 06:30:38 | 里帰り

JR Railpassで電車に乗りまくった息子が覚えた日本語は、

「ドアが閉まります。ご注意ください。」

嬉しそうに、何度も唱えている息子がいじらしい。

電車に乗った後には、「電車でgo!」のPC版で遊んだり、You tubeで電車のビデオを見て確かめ、最後にはウィキペディアで電車の歴史まで調べてしまう。その知識はたいしたもの。

運転の様子がガラス越しで見えるローカル線では、ガラスに張り付いて、装置や運転の様子を眺めていたが、こうやって好きなものに関しては、興味を率直に表すのが、自閉症児の特徴なのか、この年令の子どもの特徴なのか・・・

ちなみに、最近の将来の夢は、世界で初めての自閉症のパイロットだそう!夢がかなうといいな~。

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モンスターペアレントをアメリカの視点から考える

2008-07-06 07:01:26 | 里帰り

話題になっているモンスターペアレントを題材にしたTV番組を見る。

思ったのは、アメリカでもこのような親たちはいる。たとえば、うちの近所にも、自分の子どもは秀才児なのに、なぜ特別プログラムにいれてくれないのかと担任の先生に執拗に詰め寄る親がいた。しかしこの場合、先生が折れず、結果的にこの親は自分の子どもをHome Schoolingで教育することにした。

基本的には、担任の先生とミーティングを持とうとしたり、ボランティアをしたりする親たちは、教育熱心な親として歓迎される。しかし、どこでも理不尽な要求をする親は、煙たがられる。社会常識の範囲かどうかということで、親の知性も疑われるということだろう。

昨年、大学で「親との連携」のクラスを受け持った。そこでは、「難しい親とどのようにコミュニケーションを図るか」、というロールプレイをやってみたりした。アメリカでも日本でも、親とのコミュニケーションが難しいと考える先生が多いということでは、共通している。

子どもが好きだという条件だけでは、先生になれないのは、アメリカの教員養成のテキストでも指摘している。親との付き合い方を学んでいかなければ、勤まる仕事ではないということを早い時期から自覚していくことが必要だ。

親か教師のどちらかが勝つのではなく、Win Winを目指して、実践研究が進んでいって欲しいと願う。

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奈良でおじぎをする鹿たちに出会う

2008-07-06 06:23:30 | 里帰り

JR Rail Passを使い、両親といっしょに奈良に遊びにいった。

行き先は東大寺と五重塔と鹿公園。

アメリカにも鹿はたくさんいるが、人間を見るとまず逃げていく。このように、人間に近づいてくる鹿たち、人間が近づいても銅像のように動かない鹿に出会うのは不思議な体験。

鹿せんべいを買ったとたん、鹿がどんどん集まってきて、おしぎする鹿や体ごと突進して餌を要求する鹿たちに取り囲まれる。

息子は鹿せんべいを持って走り周り、鹿との追いかけごっこ。

娘は、一頭ずつの鹿と会話しながら、鹿せんべいを小さくちぎって、食べさせる。そのうち餌がなくなると、鹿が食べている地面の草をちぎって、小さくちぎった紙に詰めて丸めてタコス状にしてあげる。ままごとの心理・・・

楽しかった旅行だったが、帰りにJR線の人身事故で列車が1時間近く遅れたのが大変だった。コドモたちに、日本では列車に飛び込む自殺者が多いというはなしをすると、かなりショックを受けた様子。

アメリカでも自殺は多いが、このような死に方を選ぶ日本人の心理には、独特のメカニズムがあるように思う。

話は変わるが、旅行の時々で出会う外国人旅行者を見て、うちのコドモたちは、「アメリカ人を見たよ」と嬉しそう。「みんな、アメリカ人っていうわけじゃないんだよ。ヨーロッパの人かもしれないし、オーストラリアの人かもしれないし。。。」と説明したが、日本人に見慣れたコドモたちの視点は、日本人化してきたのがおもしろい。

 

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エンゼル・パークへ遊びに行く

2008-07-06 05:55:18 | 里帰り

今回の里帰りでも、福井市の科学博物館、エンゼル・パークへ遊びに行った。

アメリカでも、かなりのチルドレンミュージアムやサイエンスミュージアムを巡ってきたが、ここは世界的にみてもひけをとらない、非常によくできたミュージアムと実感する。

しかも、入館料がおとな100円、こどもは無料と低額なのが嬉しい。

ちなみに名誉館長は、宇宙飛行士の毛利さん。ヒューストンに住んだことのある私たちには、なんだか身近に感じてしまう。

特にうちのコドモタチが気に入ったのは、

  • 全身を使って遊べる迷路のような大型遊具
  • 大型でスロープになったトランポリン
  • 宇宙旅行を体感できるMoon Walkとスペースシップの乗り物
  • 廃材でつくった遊び場

帰りに急などしゃぶりの雨で全身ずぶぬれになってしまった時、通りすがりのお店の人が、私たちに声をかけてくださり、中で雨宿りさせていただいて、しかも駅まで車で送ってくださった。

どこの国にいっても、親切な人がいるものだということを、今回の日帰り旅行でコドモたちに体験させてあげられたのがうれしい。

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カタカナ英語とお辞儀の習得

2008-07-01 22:08:05 | 里帰り

里帰りして、2週間たち、コドモたちの日本語もなんとなくそれらしくなってきた。

大きな変化は、カタカナ英語になってきたこと。どんな言葉でも、平坦にゆっくりと話すことで、日本人には理解しやすいということが分かってきたらしい。

「おばあちゃん、チョコレイトください。」

息子は、自然にお辞儀できるようになってきた。人と会う時には、頭をぺこぺこ下げる姿がほほえましい。

娘は、「ちょっと待って」「すごい」「ごめん」「すいません」を使って、なんとなく、会話が成り立つようになる。

オットが日本に住んでいた時もそうだったが、「すいません」「そうですか」を連発するだけで、日本語が上手だと誉められるようだ。娘もそれを、短い期間の中で習得しているのがスゴイ。

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思いやりの発見

2008-07-01 21:58:19 | 里帰り

久しぶりに地元のバスに乗る。

運転手さんの席の近くに、突然の雨に降られて傘がなくて困っている人が自由に利用できるようにと、2本の傘が置いてあった。そして、いつでもどのバスにでも自由に戻してください、というような内容が記されていた。

こういう、相手の善意を信じる行為は、心があたたまって、嬉しくなる。

里帰りして、いろいろな人から「モンスターペアレント」「モンスターチャイルド」という流行語を聞いたりしたが、このようなささやかな思いやりを見つけると、日本もまだ捨てたものじゃないと、勇気づけられる。

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