ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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さよなら涼紫央

2012-07-27 15:14:06 | ヅカOG その他舞台

 暑いですね・・・

さて・・宝塚に5組あれど・・・私は多分「往年の星組ファン」だと思います。

その昔はツレちゃんに一目ぼれし、麻路さきに出会い・・ご贔屓がいなくなっても

何となく星組を応援してきたと思ってます。

理由は・・星組が非常におっとりしているという事かしら?

優等生はいないけど、集団の持つパワーをいかんなく発揮し、観客サービスが

徹底している。みんな仲よさそうに見える(実際にどうだかわからないけど)

生え抜きが多いというのもあるかしら?

組がこのようにおっとりしていればファンもおっとりしているんだろうなと思って来ました。

どこかの組みたいにネットで「まさおVSあすみ」で叩き合いなんてしないで

誰がトップでもとりあえず「まあねーーちえちゃんも上手にならはってえ」くらいで

微笑ましくみつめているものだと思って来ました。

ただ、私のブログのスタンスとして「悪口は言わないけど批判はします」

があるので、たとえご贔屓の星組でもやっぱり正直に思った事を書いています。

最近は星組観劇評を書くだけでコメントに「しね」とか「ばか」とか

書かれる事が多く、何が原因なのかさっぱりわからないんです。

祐飛を褒めればたまに「あんな老人トップのどこが・・」的な荒らしが来て

すぐに削除 で終わるけど、星組の場合は誰のファンなのかわからないし

何を「悪口」と捉えているのかもさっぱりわからない。

「悪口」と「批判」の違いがわからないファンが増えているのは確かでしょう。

2000年を境に増えました。

ご贔屓さんを愛するがゆえに「何をやっても素敵」「そこにいるだけでいい」

みたいな?あるいは入りや出をきっちりやればやる程に、ごひいきの出世が

自分のステイタスと思っているとかーーー

ネットで叩き合いをする人達は、自分もご贔屓も悲劇のヒロインになっていて

それなら、そういう人事をした歌劇団の前でデモでもやればいいのに

矛先は二番手やら若手のファンに向かうという、非常にねじくれた陰湿な

ものになってます。

そういう「対立」をあおる劇団主導者が悪いのは確かだけど、踊らされている

ファンもいかがなものかと。

対抗させて客席を埋めようという魂胆かもしれないし。それなら涼しい顔して

見に行かないのが一番

それもこれもその昔、新専科制度とチャーリーとぶんちゃんの退団にまつわる

あれやこれやを経験し、心から歌劇団に失望したから。

もはや自滅の道を歩み始めている歌劇団に対して何の影響力もない自分を嘆いてみたり・・・・

でも、ここ数年の星組観劇評アップ後の荒らしには辟易してます。

星も色々あるけど、とりあえず一番安定していて安心してみていられる組です。

星組だけずるいって事なのかしら

荒らされるというのは関心度が高いという証明にもなるんでしょうけど・・・

そんな関心度はレベルが低すぎ。

ヅカファンは常に公正でおっとりとして育ちがよくないといけません。

前置きが長くなりましたが。涼紫央の「退団」を聞いた時、本当に信じられなくて

なぜ今?とそればかり考えている現状です。

 専科に行くという選択肢はなかったのか?

 100周年で区切りをつけようとは思わなかったのか?

こんな風に思うのも、彼女が「コーナン」のお姫様であり入団してからこのかた

歌劇団に対する貢献度が非常に高かったから。

そりゃ女帝のように緞帳をプレゼントなんて事はしなかったかもしれないけど

星組公演のたびに貸切を打ってくれるなんて・・・すごい事なんじゃなかったの?

それだけじゃないよねーー「コーナン」にお世話になってることは多々ある筈。

そんな彼女を100周年を前にして退団させちゃう?

命をかけて説得しようとは思わなかった?って・・・そこがわからないのよね。

涼はいわば「星組の守り主」だったように思います。

その「守り主」をあっさり手放す(ようにみえる)歌劇団の心境がわからないなあ。

 

涼を最初に見つけたのは絵麻緒ゆうの「夢・シェイクスピア」でした。

1幕目はぼやっとした青年、2幕目の劇中劇ではがらりと変わった貴公子。

演技のセンスがあるというか、上手・・っていうより雰囲気がとてもよい男役

でした

香寿たつき時代、よく下級生の入りや出をしてたことがあったのですが

ある冬の日。

下級生ってファンに対する態度がぎこちない人多くありません?

朝は不機嫌であいさつもろくにしないとかーー差し入れを受け取っても

そっけないとかーー

でもその日、涼は紺色のスーツの胸にシンプルなブローチをして現われたの

ですが、ファンの前に来ると「破顔一笑」といった感じで非常に嬉しそうに

笑ったんですね。

その時の上品な服装と笑顔に「正真正銘のお嬢様だわ」と思って、非常に

羨ましかったのを覚えています。

ちなみにその日、涼の後に楽屋入りした柚希礼音は背丈を生かしたのか

足元まできそうな長いマフラーをして登場。

ド派手な服装にびっくりして「スターだなあ」と思ったけど、個人的には

飾り気のない紺色のスーツにブローチが垢抜けて見えました。

その後、一度だけ大劇場のお茶会にお花を届けに行った事があるんですが

その時、多分コーナンの社員さん達?の列がずらっと続いてて驚いた経験も

あります (お茶会がおじさまやおばさま達で埋め尽くされてるって

すごい光景よ)

 

背がそんなに高くないし、顔は可愛い系で決して二枚目とはいえない

スターでしたが、それでも「伝統のキザり」を精一杯やってる姿に

「体当たりが大好きな星組っ子」の心意気を感じて嬉しかったのです。

そもそも彼女は紫苑ゆうのファンで、芸名にも「紫」を入れるほどシメファン。

紫苑ゆうといえば「宝塚らしさ」を代表するスターであり、そんな彼女に

近づきたい一心で頑張っていたんだろうなと。

そこらへんが「新劇風優等生」の香寿たつきとは全く相容れないもので

そういう時代に新人公演を経験せざるを得なかったのは残念です

一度だけ、新人公演「プラハの春」を見ましたが、香寿の時は退屈だった

ラブシーンが涼の時は非常にロマンチックで色気があり・・・特に

首筋から鎖骨にかけての色気は並みのものではなく、非常に包容力を感じ

感動した覚えがあります

芸が上手下手というより、そこにたった時から「男役スター」であるという

部分に惚れちゃったんだなあと。

それゆえ、もっと頑張って欲しい、もっと上に行って欲しいと願っていました。

(「バビロン」の女役では見事に可愛い女の子になってましたよね。

大劇場と東京でかつらをかえて奮闘してました)

 

それでも船はゆく」をスカステで見た時は、正直、礼音より出来がいいと

思いました。でも、やがて涼の限界を知る事になるというか。

ソフトな声のせいなのか、段々扱いが微妙になっていたのは事実ですよね。

イーハトーブ夢」の船で沈んだ青年の時は、、めちゃくちゃ長い台詞を

噛みそうになりながら頑張っていました。

涼に求められるのが、中立的な立場で毒にも薬にもならない役どころばかり

だったというのは不満の残る所でしょうか。

元々が笑顔が可愛い、おっとり派なのか勢いに乗る柚希や紅の横で

個性を発揮できなかったのかも。悪役にも向かない人でした。

と、同時に彼女にとって星組以外に行く・・・という選択肢もなかったんでしょうね。

 

太王四神記」の長老役はあの体型で顔つきで、本当によく頑張ったなあと。

演技は問題なかったし。

ハプスブルクの宝剣」では悪役だったけど、違和感ありあり。

めぐりあいは再び」のお兄ちゃんは、今までになかった役で面白かった。

でもやっぱり一番は「オーシャンズ11」のラスティでしょうか。

私はラスティとポーラのいちゃいちゃぶりが大好きで、銀橋で繰り広げられる

仲のよさに癒されてました

俺もポーラにプロポーズ」というラストの台詞も、「どんな風にプロポーズ

するのかしら?」なんて想像をかきたてられましたし。

こういう正統派で尚且つ「優しい彼氏」を演じさせたら右に出る人はいないでしょ。

それから「DREAM TRAIL」に出演した時の「白の王子様」ぶりには

驚いたというか・・・あの初風淳様が隣で可愛らしく少女のようにほほを染めて

いらっしゃるのを見て・・「究極の憧れ」が具現化したのかと思った程です。

親子・・いえ、孫とおばあちゃん程年齢が違うでしょう二人が

微笑ましいカップルに見えた事は涼の包容力のなせるわざだったのだろうと。

 

思えば星組公演のどこかに必ず涼はいました。

新専科制度の流れの中で星組らしさが失われようとした時も、彼女は変わらず

そこにいて「星組的男役のあり方」を追求していました。

今、生え抜きで星組における歴史的なトップスター柚希礼音を頂いている

中で涼の役割は終わったのかもしれません。

でもやっぱり彼女は「星組の守り主」なのよ・・・いつまでも。

涼がいない星組は寂しいでしょう。

幸せそうな笑顔を見る事が出来ないなんて・・・・・

でも、幸せになってほしいです。誰よりも。

 

 

 

コメント (11)
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