ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

皇室ウイークリー

2022-07-03 07:00:00 | 皇室ウイークリー

御日程

両陛下

6月24日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

             親任式、認証官任命式

6月27日・・・両陛下 →  日本学士院第112回授賞式出席

天皇 「脳のことはまだ分からないことがいろいろあるんですか」

大脳に関する研究をしている河西氏の心の声 

「そうだっていま説明したじゃん!でもここまでわかってるんだって説明しましたよね?何を聞いているんですか」

皇后 「どういうことで、もともとこの分野に興味を持たれたんですか

河西氏の心の声「え?今それ必要な問いですか?」

6月28日・・・天皇陛下 → 通常業務

6月30日・・・天皇陛下 → 節折の儀

 

皇嗣家

6月24日・・・佳子内親王 → 重要無形文化財「蒔絵」保持者(日本工芸会副理事長)から説明を受ける

     両殿下・佳子内親王 → 人事異動者に会釈

6月27日・・・妃殿下 → 結核予防会理事長、同代表理事、同総務部長から報告を受ける

6月28日・・・両殿下 → 皇宮警察本部永年勤続功労者に会釈

6月29日・・・佳子内親王 → 日本乳癌学会創立30周年記念式典」出席

自分で日常的に行う『セルフチェック』と、専門家による定期的な検診によって、早期に発見できる可能性が高くなります」

「正しい知識がさらに広まることを願っております

 

6月30日・・・両殿下 → 「行政相談委員制度60周年記念式典」出席

秋篠宮 「自然災害などに対する心配も絶えない中、困っている人々に寄り添い、相談者と共に解決に向けて歩んでいく行政相談委員の活動は、益々重要なものとなっていくと確信しております

      殿下 → 「山階鳥類研究所役員・評議員懇談会」出席

 皇居にいる事を孤独と考える皇后は基本的に神社もお寺も嫌いなんでしょうね。狭くてごちゃごちゃしてわいわい騒げる所がすきなのかも。本当に下世話な人だと思います。死ぬまで祭祀なんてやるもんか!の覚悟がおありなのでしょう。

ついでにいうなら「死ぬまで勤労奉仕団に会釈はしないぞ」の覚悟もあるかと。

 今回の「節折の儀」は三笠宮瑤子女王が出席。愛子内親王ではダメだったんですか?将来、天皇になりたいならそれくらいの祭祀は出来ないと・・・あ、なれないか。

出来もしない事をあれこれやるやると週刊誌に書かせる。

結果的に出来ないのに言い訳をする。

この繰り返しが天皇一家の日常。

7月4日には上皇后がご公務復帰ですよ・・・これで雅子さま、傷ついたりしません?しないよね。「やりたいならやれば?」の雰囲気でしょうか。

 常陸宮殿下 全国発明表彰式に 

 6月30日、宮殿竹の間で「全国発明表彰式」があり、常陸宮殿下がご出席。

車椅子でも公務に出られる殿下。一方20歳の若さで皇居から出ない内親王。

なんだかなと思いますよね。

新潮に暴露されている皇宮警察のひどい現状。

皇宮警察は徹底無視のようですが、それって許されるんでしょうかね?

内部事情をぺらぺら喋る関係者もどうかと思いますが、これが暴露することで、よい方向へ向かえばの気持ちならわかります。

真面目に仕事している人からしたら皇族に対する礼儀知らずの態度は許せないと思うし。

ところ、瑤子女王には50代の恋人ありなの?宮邸に呼んでるの?

それこそ傍系宮家だし・・・と誰も関心を持たないけど、承子女王も含めて異性関係を公にせず本人の自由にさせといて、眞子様だけが虐められたり叩かれたりするのはどうかと思います。

 

 

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めぐり会いは再び・Gram Cantante

2022-07-02 07:00:00 | 宝塚コラム

暑いですね~~雨ごいしたくなります。

金曜日の13:30の回を見ました。

大劇場のショーだけは配信で見た事があるけど、「めぐり会いは再び」は初めてでした。

 めぐり会いは再び 

この作品、まさかPart3まで来るとは思いませんでした。

さすが小柳奈津子。

いやいや、あのルーチェが25歳。モラトリアムでニート?伯爵家の次男がいきなり王女さまとの結婚で王様になる? 女王の夫じゃないのか・・と変な所で感心したりね。

でも、関西でおば様方が「星組は宝塚らしくない」と言ってた意味がやっとわかりました。

そりゃあ「リスト」に比べれば、ヅカっぽくないかも。

設定も衣装もストーリーもいかにも宝塚なのになぜ?

 音楽がメタリック

 ごちゃごちゃ騒ぎすぎ

な所だと思います。上品さとか優雅さとか・・・そういう話からは程遠い?作品になってまして。それってパートが進むにつれてエスカレートしちゃって。

この感じが続きすぎるのも問題だよねと。

正直、柚希礼音の2作を見てない人には全然わからない。

「研6だけどわからない」って・・・そっか、それだけの年月が経っているんだわ~~と実感してしまいましたよ。

とにかく登場人物が多いのと、公爵家だ伯爵家だ・・前作を全部見ててもこんがらがってしまう内容だったのは事実です。

この作品を楽しむコツは、誰か一人に焦点を絞ってみる事ですね。

それにしてもルーチェも大きくなったもんだ。

探偵事務所の手伝いとはいえ、事件性のあるものは犬探しだけ?

ダートとかいう大泥棒の件はそっちのけで「王女さまの婿選び」の方が主体になってますので「真夜中の依頼人」というサブタイトルがなくてもいいんじゃないの?と思ったりして。

しかもこのダートという大泥棒は捕まらず。まるで続きがあるかのような終わり方で、ああ、小柳奈津子はまだ何か考えてるわねと思ってしまいました。

ストーリーはそんなこんなでごちゃごちゃしているけど、ルーチェがユリウスに慰められるシーンではなぜか涙が。

なんだろう・・・あまりにユリウスが優しいのと、ルーチェが本当に泣きそうな顔をしているからだったのかな。みんなこのシーンで泣いていたし。

その後のルーチェとアンジェリークの歌も退団者へのオマージュに聞こえてまた泣けるという感じです。

衣装に関しては、有村淳久しぶりのヒット!と思ったのがルーチェの黄色い服。

それと極美慎の茶色にブルーを添えた衣装。

だけど、悪いけどアンジェリークの衣装はどれもペケ。

我が家の姫が「小柳先生の中で舞空瞳はアリエルなんだわ」と言ってたのですが、何となく色使いでそうだなあと思いました。

特にブルーにピンクのリボンをだらだらつけたドレスは、リボンがおさかなに見えちゃって、マーメイドラグーンに迷い込んだのかと思いましたよ。

懐かしいレオニードの男装の衣装、それと色味がそっくりの上品なドレス。

音波みのりって本当にこの色が似合うんだなあと。

全体的にわちゃわちゃしてたけど、トップコンビがやっとそれらしく見えた作品として評価します。

 

 Gran Cantante 

配信で見た時は、あまりすごいショーっていう意識がなかったんですが、生で見ると迫力が違う。って何を当たり前のことを言ってるんだとお思いでしょうが、やっぱり銀橋にずらっと出てきてくれるのは嬉しいです。

ダンスも歌も何でも出来るトップコンビを筆頭に、成長著しく存在感が増してきた瀬央ゆりあや極美慎の華やかさが雰囲気。

「ニンジン娘」は懐かしいと同時に、トシちゃんが歌ってた頃は「くだらない」と思っていた歌詞が今になって「粋な歌詞」に思える。時代の流れなんでしょうか。それとも自分が大人になったって事かな。

女の子の日焼けをこんな風に歌に出来るってすごいわ~~

いやいや、ここは馬と人参さん達のダンスですね。有沙瞳がすっかり貫禄を増し、瀬央ゆりあを手玉にとってる様子が面白かったです。

「ボニータ」もいい曲だなあと思いつつ、私にとってはボニータは音波みのりなんだよねと思ったり。

そのあとは、まさにオールドファン向け「過去作品祭」にきゃ~~美保圭子さんありがとう!!って感じです。

「誰がために鐘はなる」と「バレンシアの熱い花」はどんな時でも素晴らしい。

でも私の中ではいつも鳳蘭と高宮沙知に変化する曲なんだけどね。

 

群舞のマント使いもすごく迫力があるし、ロケットもとってもかわいい。

大階段の群舞や礼真琴のダンス、「オンブラマイフ」もあちこち見ないといけなくて目が忙しい。

これ、全ツになった時、うちのありちゃんはどこに入るんだろうと不安になりながらも楽しめました。

星組ならではのアドリブや目線のいたずらが楽しくて、やっぱり生は一番だよねとつくづく感じました。

 

 出演者について 

 礼真琴・・・成長したルーチェは気が利かないわりと身勝手な青年。でも、剣かしつつもアンジェリクとうまくやるんだろうなあと。銀橋でいきなり愛を告白するシーンも華麗に決めて、やっと舞空瞳とコンビらしくなりました。

ショーに関しては言うことなしですよね。歌唱力もあるし、得意だし。

 舞空瞳・・・今までは下級生っぽくて、礼真琴とのコンビが上級生と下級生に見えていましたが、この作品でやっとコンビになれたという感じ。とはいえ色気がないので、成長もここまでが限界?ダンスが上手なのは認めるけど、いつまでも同じ色をまとっていてもしょうがないんじゃないか?と。

礼真琴にも言えますが、いちど「優等生」を脱ぎ捨てる必要があるでしょう。

 瀬央ゆりあ・・・今や「星組の癒し系男役」として確立した感があります。

礼真琴との相性は同期だからいいし、変に肩肘張ってない所が見てて安心。

私もレグルス君の探偵事務所の居候になってもいいなと思うくらい、リラックスできそう。ショーでの立位置もそうだから気楽に見てられるなと。

だけど、結局ここが限界点かなと。

これ以上のカリスマ性とかキザりを期待してはいけないような気がします。あくまでも礼真琴がいて瀬央ゆりあがいるという事ですね。

 有沙瞳・・・芝居では女優をめざす気が強い女の子を熱演。すっかり瀬央との相性がよくなって安心してみていられます。ショーにおいても真ん中に立って遜色なしの存在感。よくここまで・・・うんうん、嬉しい成長です。この先、女役として欠かせない存在になりますよね。

 綺城ひか理・・・めぐり会いでやっとその存在感に気づいたというか。

この人、ガタイがよくて声がいいのね~~悪役ぴったりなのね~~星組に来たばかりの頃に比べると肩の力が抜けて自分なりの立ち位置を見つけた感じです。ショーでも舞空をリフトして力持ちぶりを発揮。もっと早くそういうのを見せて欲しかったわ。

 天華えま・・・瀬央に次ぐ「癒し系男役」は天華えまです。筆の遅い作家先生ぴったりでストーリーテラー向きの声と顔です。でもショーになると妖しい雰囲気を見せたり、優しい彼氏になったりとわりと変幻自在なのがよいですね。

 極美慎・・・まさか、礼真琴と婿選びで競う事になるとは思いませんでした。

大した出世ですし、それだけの華もあり・・・ああ、私、ジュディスになりたい。

ショーでも銀橋で堂々と歌っているし、天飛華音と組むとよいお兄様ぶりを発揮。元々持ってる二枚目がまだまだこれから花開きますね。

 天寿光希・・・こんな事書くと姫が泣くかもしれないけど、天寿光希の男役人生は燃え尽きてるなと感じました。この先ずっと宝塚にいても英真なおきのコピーにしか見えないだろうなと思うし、天寿自体限界とか疲れとかそういうものを感じているんじゃないか。老け役への抵抗もありそうな気がするし。とすると、本当に惜しまれるうちが華ですよね。

ショーのエトワールでは東京宝塚劇場の空気を目いっぱい吸い込んで悔いなく歌おうという気概を感じ、「頑張って」って思いました。

第二の人生の方が長いのだし、下級生に沢山財産を残してくれたし。

 音波みのり・・・「メイちゃんの執事」のメイを演じていた時は、絶対にトップになると思ったのに。人生とはわからない。でも歳を重ねるに従って大人の色気と上品さを両方兼ね備えた素晴らしい娘役になりました。

ショーでは礼真琴と組む時は本当に礼が嬉しそうな顔するので、それが見られなくなるのが残念です。

 

他には王様の朝水りょうがかっこよかったし、稀惺かずとと詩ちづるが可愛らしかったです。

何度でもリピートしたい芝居とショーでした。

 

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森暢平の女系論は間違っているし大学教授の資格なし1

2022-07-01 07:00:00 | 日本人なら絶対に知っておきたい皇室

悔しかったら原稿料で稼いでみろ・・・と言われそうだけれど。

サンデー毎日に掲載の「江戸後期の女性皇族の地位 皇統に重要なのは男系か?」

は呆れてものが言えない程のこじつけが書かれており。

でも、成城大学の教授が書いているんだからそうなんだろうと思う人も多いと思うのです。(私の同僚は絶対信じるだろう)

しかし、いわゆる「愛子天皇派」のいう事って決まっている。

 女帝の娘が即位しているから女系

 天皇が内親王と結婚して婿入りしたから女性天皇でも女系でもいい筈

どっちも間違いです。

皇室典範の解釈も違います。

まず彼の文章を見てみましょう。

現在の皇統も19世紀前半と同様に綱渡りの状態にある。

天皇の一人娘である愛子さまと、血筋から言えば傍系である秋篠宮家の悠仁さまとで、どちらが次の天皇になるべきかの具体的な議論が起こっている。

 そんな議論は起きてません。徳仁天皇の次は文仁天皇でその次は悠仁天皇です。

 

 何が何でも男系男子と考えれば、悠仁さまが継承ということになるが、これは近代の理論である。

江戸時代的な継承規則に則(のっと)れば、愛子さまのほうが正統性は高いと考えることもできる。

  近代にしろ現代にしろ、愛子内親王の正統性はありません。

 男系女子ですが皇位継承権を持っていない

それに尽きるからです。(そりゃ他にもありますよ・・・もにょもにょ)

愛子さまが、天皇家と遠くでつながる男性と結婚することはないであろうが、仮にそんなことがあれば、愛子さまの継承には正統性が増す。

 愛子内親王が仮に旧宮家の誰かと結婚しても、降嫁するだけですし、皇室典範改正による旧宮家の復帰があるとしても「妃殿下」になるだけです。あくまで投手は「男系男子」です。

 今回、強調したいことは、皇統に重要であるのは男系継承だけでなかったことである。

前近代においても、女性皇族の地位が低かったわけではない。

 いいえ、男系継承のみです。「男系継承」と「女性皇族の地位の高低」には関連も関係もありません。

 

今回は、江戸時代後期の女性皇族の地位を、光格天皇の中宮(皇后にあたる)、欣子(よしこ)内親王(1779~1846年)から考えていきたい。

当時の皇位継承を子細に検討してみると、決して男系による継承だけが重視されていなかったことが分かる。

1816(文化13)年2月25日、中宮欣子に男子が生まれた。

高貴宮(あてのみや)(悦仁(としひと)親王)である。

欣子は当時36歳(満年齢に換算、以下同じ)。

彼女は20歳のとき、一度男子を産むが2カ月で亡くし、その後出産していなかった。

当時の感覚で言えば「高齢出産」。それゆえにこの皇子誕生は驚きをもって迎えられた。  

欣子の夫は前述した光格天皇(1771~1840年)である。

しかし、困ったことがあった。

光格には側室(典侍(てんじ))勧修寺婧子(かじゅうじただこ)との間に男子(寛宮(ゆたのみや)、恵仁(あやひと)親王)があり、すでに15歳だった。

彼は9歳のときに立太子の儀式を経て、皇嗣(次の天皇)の地位にあった。  

光格天皇は、閑院宮家出身である。

曽祖父は東山天皇にあたるが、皇位継承が想定された人物ではなかった。

町医者の娘であった女性(のちに大江磐代(いわしろ)と呼ばれる)を母に持ち、その大江の母は、鳥取・倉吉で「餅屋のおりん」と呼ばれ出自も身分もはっきりしない人物である。

 傍系の宮家出身、それも母方の身分に難があった光格が即位したのは、後桃園天皇の一人娘である欣子と結婚することが担保になっていたためだ。

2人の結婚は1794(寛政6)年、光格が22歳、欣子は15歳であった。

誤解を恐れずに言えば、光格は「婿養子」として天皇本家に入った。

 

ここまでさら~~~っと読みましたか?

ええ・・・何が何だかわからないですよね。

いいんです。わからなくて。ただ、「光格天皇」「欣子内親王」「閑院宮家」を覚えて下さい。

森氏の文章に正当な理論をしかける前に、私達は予備知識が必要です。

まず、「閑院宮」から始めましょう。

 

 閑院宮家って?

1710年に新井白石の進言によって創設された「世襲宮家」の4番目です。

 鎌倉期から天皇家はとても貧乏になった

 徳川政権によってさらに弱体化

 天皇の子供は、皇位を継ぐ男子以外は全て寺に預けられ親王宣下もなし。女子も徳川家、貴族に嫁いだ場合を除きみな寺へ。

 直系に皇統の危機が起きた時に即位出来る「世襲宮家」が誕生。

桂宮

伏見宮

有栖川宮

この3つも色々あって、特に桂宮家は何度も断絶しているのですが、4番目の「皇統の危機を救う宮家」として閑院宮家が創設されたのです。

上記の系図を見て下さい。

閑院宮家は東山天皇の子供から始まっています。

後桃園天皇には一人娘の欣子内親王しかいなかった。

俗に「女一宮」と呼ばれ、天皇の一人娘。

森氏はこの欣子内親王を愛子内親王に重ねているのです。

もし、ここで安易に女性天皇が認められていたら、欣子内親王が女性天皇として即位してもおかしくないですよね。

過去に明正天皇、後桜町天皇などがいたのですから。

しかし、天皇になった女性は結婚出来ません。

なぜなら女性天皇に子供が出来ると、皇位を巡って継承争いが起こるからです。

ゆえに、江戸期の女性天皇は弟や他の男系男子が成長し天皇となるまでの「中継」として即位し、譲位後は院になるのが普通でした。

さて、光格天皇は確かに「傍系」の男子ですが、立派な男系男子です。東山天皇からみれば曾孫であるし、後桃園天皇からみても遠い従兄弟くらいの近さです。

他の3家よりはずっと天皇家と血が近かった事。

そして、欣子内親王と年齢も釣り合うことで、光格天皇が即位し、欣子内親王はその身分にふさわしく「中宮」となったのでした。

 

森氏のいう「担保」という言い方は恐ろしく不敬です。

 江戸時代、天皇の妃は一様に「女御」となり、「皇后」は追贈される場合が多い。

 欣子内親王が中宮になったのは、皇族であったから

です。

ただ光格天皇が即位出来た事はものすごく運がよかったんですね。

それというのも、いわゆる「次の天皇」を決める事を始めたのが欣子内親王が1歳の時。

 天皇の血筋に近い宮家出身

 欣子内親王と歳が近い未婚の男子

 法親王になる予定がある

光格天皇は閑院宮家の第6子ですが、長子は既婚、その下は皆法親王になっていたので還俗できず。1歳下の弟は寺に入る予定がない。

そんな様々な条件をクリアできたのが光格天皇だったのです。

光格天皇は後桃園天皇の養子になって立太子せずに即位しました。

この場合、語るべきは「光格天皇は婿養子になったから即位出来た」ではなく、「光格天皇は後桃園天皇の養子となったので欣子内親王を妻とした」になるのです。

 

父親の後桃園天皇からすれば、一人娘を即位させて後に寺にいれるなんて重い運命を送らせるより「妃」として君臨した方がよいと思ったんじゃないかと思います。閑院宮家としてもこれはよい話でした。

 

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