よし坊のあっちこっち

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イッツ JAZZ-テクニシャン!ニューボーン

2007年03月02日 | Jazz
今から35年前、丁度ジャズにのめり込んだ頃、オスカー・ピーターソンをガンガン聞いていたが、これに劣らぬすごいテクニシャンが居ると聞いたのが、フィニアス・ニューボーン(Phineas Newborn Jr.)だ。ピーターソンは流れるような、流麗なテクニックと言えばいいんだろうが、ニューボーンのはそれとは違うが、えらい早いというか、これも相当なテクニシャンだ。

久しぶりに聴いてみた3枚のレコード。正確に言うと、アメリカに来る時に全部テープに録って来た物で、しかも輸入盤だったから、ところどころに傷が有ったりして、CDとは違った気分で、これまたご機嫌。それにしても、輸入盤は安かった分、キズモノが多かったから、無傷を求めてレコードショップをよくハシゴ。店も中身チェックOKとダメな所があり、ダメショップで買う場合は、それこそ、清水の舞台から飛び降りることになる。帰って開ける時の緊張、そしてそこに傷があった時、「やられた、チキショウ、クソ」となる。よし坊が「アメリカ憎し」に変わる瞬間である。

「A World of Piano」「Newborn Touch」「Solo Piano」の3枚の中で、写真は「Solo Piano」のもの。ジャケットのスフィンクス様が面白かったのと、ソロを聞いてみたかったので当時つい手が出た。

途中から精神のバランスを崩し、病と闘いながら、57歳で世を去るが、テネシーに生まれ、最後もテネシーで生涯を終えた、あまり知られていない、しかし、屈指のジャズピアニストである。