よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

涙なくして読めない、観れない

2007年03月26日 | いろいろ
今から10年ちょっと前、アメリカにきて間もなくの頃、元の部下の徹くんから贈り物が届いた。開けたら、山崎豊子の「大地の子」文庫本全巻が入っていた。徹君のメモに、泣けるから是非読めと書いたあった。

読み始めたら、もう、序盤戦から涙が止まらない。ズルズルだ。滅多に泣かないことになっているよし坊、家のみんなに悟られてはと、それからは別室に入り、仕事の振りして、泣きながら完読。現在に至るまで、これ程泣いた本はない。

一年程経ったころ、日本食料店の貸しビデオにそのドラマを見つけた。借りようか、やめようか、迷いに迷った。観れば泣くこと必死。オカン(ワイフのこと)も観てもいいと言う。

さて、その晩。オカンと横並びで座り、観始めたのだが、ストーリーがわかっているから、その場面が来る前から既に涙がボタボタ落ち始め、どうにも止まらない。そして、その場面に来ると、やはりオカンも涙、ナミダ。

毎週一本づつの計6本、毎週土曜日は泣きの鑑賞会となった。

ジローズの歌ではないが、「戦争を知らない子供たち」世代のよし坊でも、少しは戦争の惨さが分かるような気がする。戦争は不幸だ。唯一喜んでいるのは、死の商人とそれに連なるヤカラだけ。
テレビを見ていると、毎日のイラク報道で、「名誉の戦死者(Fallen Hero)」として名前と写真が映し出され、こんなヒーローには絶対なりたくない。やはり、コレは犬死だ。