この前、人権問題の地、新疆ウィグル自治区出身のアメリカ人アブドラさんの事を書いたと思ったら、もう一つの人権問題の地チベットで狼煙が上がった。いずれも中国が武力征服した土地だから、共産主義が続く限り、紛争が絶えることはない。中国のアキレス腱だ。
昔は、東側と西側、アメリカとソ連の間には厚い、強固な壁があり、”鉄のカーテン”が立ちはだかっていた。鉄の様な頑強な物でも、金属疲労で亀裂が入ると意外にもろく瓦解する。そして89年、歴史的なベルリンの壁が崩された。
中国のちょっとした高さの建築現場を見ると驚く。周囲の足場を竹で組んでいるのだ。あんな、ひょろんと長く、ヘナヘナした竹で大丈夫かと、知らないものは大いに心配するのだが、これが概ね大丈夫なのである。
竹と言うのはしつこい頑丈さがある。よくしなるので応力分散に優れ、近代的高層建築でも、しなりの原理を耐震構造として利用していることでも分かる。
あの、東西冷戦を象徴する共産主義との戦いを、”鉄”で代表するならば、中国のそれは、”竹”の共産主義と言えまいか。
世界は、この竹の共産主義にうっかり騙される。竹林だからと安心して足を踏み込むと、あらぬ方向から竹が鞭の様にはじけ、我々を直撃するが、気が付いた時は、竹の方は元の静寂に収まっていて、共産主義者達は、何事も無かったように、ほくそ笑む。
東西冷戦が終わった、終わったと喜んでいるうちに、竹の共産主義は、世界覇権を目論み(元々中華思想だから当然だが)、世界が目を向けていなかったアフリカでせっせと勢力を伸ばし、大変な事態になっているのだ。何故中国にはアフリカからの留学生があんなに多いのかを警戒しなければならない。
最近、うっかり見過ごしてしまうニュースがあった。アメリカの海軍が中国海軍と合同会議か演習をやった際、中国側から太平洋の管理をアメリカと中国で半々に分けようと提案があったと伝えられた。中国にはとっくの昔に世界の覇権を目指すグランドデザインが出来ており、今、世界の生産工場化という、一見経済的には受身の構造の中で、実は進出会社を経済的拉致状態に置くという、強力なカードを持つ事によって、アメリカをどう手なずけようかと、思案しているのだ。
この先当分の間、アメリカと中国の2極構造だろう。東西冷戦の時より厄介だと思うのは、東西冷戦は所詮、西洋人同士の対峙だったことである。平たく言えば白人同士の戦いで、もっと大胆に言えば、遠い親戚同士の争い。収束すれば話が出来る。しかし、今度は西洋人と東洋人の戦いだから、厄介なのである。
昔は、東側と西側、アメリカとソ連の間には厚い、強固な壁があり、”鉄のカーテン”が立ちはだかっていた。鉄の様な頑強な物でも、金属疲労で亀裂が入ると意外にもろく瓦解する。そして89年、歴史的なベルリンの壁が崩された。
中国のちょっとした高さの建築現場を見ると驚く。周囲の足場を竹で組んでいるのだ。あんな、ひょろんと長く、ヘナヘナした竹で大丈夫かと、知らないものは大いに心配するのだが、これが概ね大丈夫なのである。
竹と言うのはしつこい頑丈さがある。よくしなるので応力分散に優れ、近代的高層建築でも、しなりの原理を耐震構造として利用していることでも分かる。
あの、東西冷戦を象徴する共産主義との戦いを、”鉄”で代表するならば、中国のそれは、”竹”の共産主義と言えまいか。
世界は、この竹の共産主義にうっかり騙される。竹林だからと安心して足を踏み込むと、あらぬ方向から竹が鞭の様にはじけ、我々を直撃するが、気が付いた時は、竹の方は元の静寂に収まっていて、共産主義者達は、何事も無かったように、ほくそ笑む。
東西冷戦が終わった、終わったと喜んでいるうちに、竹の共産主義は、世界覇権を目論み(元々中華思想だから当然だが)、世界が目を向けていなかったアフリカでせっせと勢力を伸ばし、大変な事態になっているのだ。何故中国にはアフリカからの留学生があんなに多いのかを警戒しなければならない。
最近、うっかり見過ごしてしまうニュースがあった。アメリカの海軍が中国海軍と合同会議か演習をやった際、中国側から太平洋の管理をアメリカと中国で半々に分けようと提案があったと伝えられた。中国にはとっくの昔に世界の覇権を目指すグランドデザインが出来ており、今、世界の生産工場化という、一見経済的には受身の構造の中で、実は進出会社を経済的拉致状態に置くという、強力なカードを持つ事によって、アメリカをどう手なずけようかと、思案しているのだ。
この先当分の間、アメリカと中国の2極構造だろう。東西冷戦の時より厄介だと思うのは、東西冷戦は所詮、西洋人同士の対峙だったことである。平たく言えば白人同士の戦いで、もっと大胆に言えば、遠い親戚同士の争い。収束すれば話が出来る。しかし、今度は西洋人と東洋人の戦いだから、厄介なのである。