よし坊のあっちこっち

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映画三昧 -警視庁物語

2009年12月11日 | 映画
時代劇の東映にあって、現代劇の方は、やはり主流の東宝や松竹の後塵を拝していたし、同格の大映に比べても見劣りする位置づけだったから、当時の現代劇俳優はしんどかったろうと思う。

主演級で印象にあるのは、佐久間良子で、「越後つついし親知らず」等の文芸作品で気を吐いていたくらいか。時代劇斜陽から、ヤクザ路線に到達して、漸く彼らにも日が当たり始めた。それにしても、ヤクザ路線は当たった。

その東映現代劇でシリーズで観ていたのが、「警視庁物語」。これに出た南廣がなかなか良かったので、結局全シリーズ観たと記憶する。東映の中では非常に地味な映画だが、堀雄二とか花沢徳衛、ふてぶてしい悪役の方がピッタリきた神田隆なんかが刑事の面々だった。あの月光仮面の大村文武も出ていたような気がする。

テレビドラマも刑事物は大体外れないが、当時の映画で刑事者をシリーズでやったのは、この「警視庁物語」くらいではないか。当時は映画は二本立てだったから、レコードで言えばB面に当たる格付けだろうと思うが、結構いける映画だと思う。