よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

辺境の国守

2009年12月23日 | アメリカ通信
民主党政権に変わって早3ヶ月経ったが、若葉マークを付けた初心者であることを割り引いても、もうひとつ、すっきりしない。
自民党政権の末期、それでも漸く日本も辺境の与那国島に自衛隊を派遣駐留する動きが出てきたのを機会に、日本の所謂、国境警備へと目が向くと期待したが、民主党になって、立ち消えになったようだ。

日本は四方、海に囲まれているから、他の国が当然考える国境という概念が途轍もなく希薄だ。「この道をどんどん進むと隣の国になってしまう、そこは国境だ」と言うフレーズは浮かんで来ない。どんどん進むと海だ、で終わり、隣の国の概念が見当たらない。隣国という言葉を使っても、日本で隣国と言えば、隣に位置する国というのが当たっていて、本来意味したい「隣接する国」とはならない。だから、国境の文字も出て来ない。

ブッシュ・ジュニアの時に9.11が起き、アメリカ本土が初めて攻撃されたショックは大きく、その後の国境強化に繋がっている。日本から見ると、アメリカがメキシコとの国境沿いに不法侵入者防止を狙って、延々とフェンスを構築していく様子はピンとこなかったはずだ。しかし、まさしくこれらの動きは国防の一環であって、常に隣国から自分の国を守ることを意識している。

小さい島で、国にとって経済的価値が殆ど無くても、国防の観点から見ると全く別問題だろう。中国と韓国が、日本の島を狙ってキャンペーンを張っている事実を一笑に付すのは国民としてあまりにも鈍感すぎる。向こうは国を挙げてのキャンペーンなのであることを忘れてはいけない。