よし坊のあっちこっち

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DO IT YOURSELFの国で

2011年07月15日 | アメリカ通信
アメリカで暮らすと、この国は、つくづく「Do It Yourself」の国だと痛感する。逆に、日本に居るとそんな世界とは殆ど無縁で、恐らく定年を迎えた事であろう。

もちろん、日本にも日曜大工が好きな人はたくさん居るだろう。ホームセンターで買って日曜大工をするわけだが、アメリカのそれは、ホームセンターが半端ではない。有名なホームデポへ行けば、あらゆる物が揃っている事に驚く。しかも殆どが規格品だから、どんな家に移っても大丈夫で、物が無いということはない。

自分でしたくなければ、業者に頼めばよいが、高く付く。自分でやると、こんなに安く出来るのかと、最初は驚いてしまう。あとはやる気さえあればいい。

アメリカ人は、餓鬼のころから、父ちゃんに言われて一緒に働かされるから、専門家でなくとも、腕はメキメキ上達する。恐らく小遣いを貰いながらやるのだろうが、この経験が大きくなってから利いてくる。

アメリカ人の趣味の一つが大工仕事と言うのも頷ける。だから、貰って嬉しいプレゼントの一つが大工道具となる。

あまり太い木は業者に任せるが、それでも一本2万円くらい取られる。そこで、ウィーン、ウィーンと唸る電動鋸を買ってきて、15センチ直径くらいの木ならば自分で切るわけだ。切ったら輪切りにするのだが、こんな事は日本に居たらまずやらない。

ペンキ塗りも重要だ。ホームセンターで、15分も待てばお好みの色に調合してくれる。

日本でサラリーマンをやる限り、好きな者以外に、日曜大工に目覚める事は中々無いような気がする。会社は残業、さもなくば、飲み会で帰りが遅くなる。土日の接待ゴルフは減っただろうが、ゆっくり休むようなユトリは相変わらず無いのではないか。

「Do It Yourself」の国とは、自分で何でもやる国である。自立心が旺盛になる国なのだ。それがバックボーンに有るから、この国は強い。