よし坊のあっちこっち

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化け物FIFAに入ったメス

2015年06月02日 | サッカー
長年燻っていた伏魔殿のFIFA。この世界最大のスポーツ産業を牛耳る総本山にメスが入った。しかもアメリカが仕掛けたところが興味深い。

サッカーは昔からヨーロッパと南米(中米を含めてもよいかもしれない)の物、との認識が強いスポーツだから組織の中枢も彼らで占められている。世界のスポーツ大国を自認するアメリカの野球もアメフトも所詮アメリカ国内の域を出ず、世界の100か国以上に浸透するサッカーの前に地団太を踏み続けてきたことであろう。そのアメリカが準備よろしく、FIFA総会の直前で関係者の告発逮捕に踏み切った。

アメリカが動けた背景は、不正と思しき金の送金やマネーロンダリングがアメリカの銀行を通して行われたことが足掛りとも言える。米国税局にとって庭先で堂々と行われている不正送金には我慢出来なかったであろう。告発会見で司法長官、FBIと国税局のトップが顔を揃えたのも、「やるぞ」というメッセージであろう。

FIFA総会直前であったためか、会長選挙はブラッターの5選となったが、彼の任期中に腐敗が進んだわけだから、いずれその日がくるのではないか。何も関係ない、では済まされぬ話だ。既にFIFAのナンバー2の疑惑が明るみに出てきており、この先何が飛び出すか、興味津々である。