よし坊のあっちこっち

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橋下徹の次に期待したい

2015年11月22日 | いろいろ
注目の大阪府知事、市長選挙が大阪維新の圧勝で終わった。橋下はひとまず表舞台から姿を消すのだろうが、彼には次を期待したい。

橋下徹が日本の政治に投じた一石は大きい。たかだか一介の弁護士出身の政治の政治の素人に中央政治の連中がすり寄らねばならなかったことを見れば、彼の動きというか手法が侮れないことを見て取ったのだろう。

大阪のみならず、関西のみならず、はたまた日本全国のみならず、戦後の寝技と談合、影の取引に明け暮れたドロドロ政治にウンザリどころか不感症にさえなっていたところに、片手にこん棒を持ちながら、”こすっからい”連中を壊し始めたから、周りはびっくり仰天の図となったわけだ。誰もが見て見ぬふりをしていた府レベル、市レベルの”不都合な現実”を喧嘩手法であぶり出し、相手を煽る。府民や市民は”どうせ口だけだろう”と思っていたら本気で嫌な所に手を突っ込んでいく。ようやく、今までと違う首長とわかったのではないか。

彼の強みのひとつは弁護士出身にあると思う。右手に喧嘩手法でこん棒を振り回すが、左手には六法全書を持ち、どこまでやれば合法かを常に考える。自分で判断出来るから意思決定が速い。これが彼の身上だろう。弁護士出身の政治家は数あれど、その他大勢の議員のひとりでは組織に埋没し何も出来まい。首長だからこそ、こういう手法が生きてくる。

もうひとつの橋下政治の特徴は分かりやすいことだろう。大阪都構想が議会で頓挫したことで、彼は信任を問う為にダブル選挙に打って出た。今までの、既存型政治家なら、折角手にした利権とも言える議員や首長のステータスを簡単に失うかもしれないリスクは犯さない。だが、彼はそうではなかった。

維新の会からの決別でも分かる。中央政治には些末を捨てての大同団結が必要かと、組んでみたものの、手垢の付いた旧来型政治手法に辟易したパートナーをあっさり切り離した。これも選挙民には分かり易い。理念を持たない、理念が違う、そういう連中が一つになるのは不可能だということを示して見せた。その点、今の民主党をみれば、だらしなさと言うか、希望の無さがよくわかる。

橋下を独裁者だと、メディアで囃し立てるが、困ったものだ。ボトムアップと寝技とも言える”根回し”がビルトインされた日本社会では、トップダウンの欧米手法をすぐ”独裁”とみる風潮が根強い。組織のトップは孤独であると当時に、本来的に独裁者なのである。最近の安倍もそう呼ばれている。トップに立ったら良くも悪くもそう呼ばれる運命でもある。そして、サイコロの目が悪いほうに出たら、責任をとって辞める。それがトップのルールだ。

メディアの言うところの、そんな”独裁者”を選挙民は圧勝させた意味は大きい。橋下徹には次のステージに大いに期待したい。



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