石渡喜和子さんが描いた野良猫「フワ」
新宿・荒木町界隈は、昔からの町並みが残っていて、細い路地が突然行き止まりになったりする。
車の出入りも少ないから、野良猫の棲家になりやすい。が、その野良猫も現在ではボランティアの人や近隣の人たちが面倒を見て、地域猫として可愛がられている場合が少なくない。石渡さんが描いたこの猫は「フワ」と呼ばれ、愛されている。もう15年以上になる。野良だから正確な年齢は不明。
野生の生き物は、食べ物さえ確保できていれば相当長生きするようである。猫に限らない。飼育されているオームなども10年以上は軽く生きる。
動物だけでなく植物も同じかもしれない。人間が手入れをしてあげることで、長く生命を保つものだ。
もちろん、人間自体、食住に不自由がないならば長寿であることは、今日の日本を顧みれば明らかなことである。平均寿命が100歳まで行く日はそう遠いことではないように思える。【彬】