ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

新宿御苑散歩道

2012年07月18日 | 日記

 新宿御苑は代々木公園、明治神宮につながる都心一級の緑地帯である。この緑のおかげで都会の空気がどんなに休まることか。

 新宿御苑はかつては信州高遠藩の江戸屋敷あった。屋敷、といっても広大な敷地で、縁に沿って玉川上水が流れ、その途切れる場所が大木戸といって上水の重要な分水地であった。文字通り大きな木の門が建っていたのだろう、この門内で上水を管理監視していた訳である。

 この由緒ある地域に水流を復元しようという計画があって、2010年頃から工事が始まり、現在ほぼ完成している。

 正式名称は《玉川上水内藤新宿分水散歩道》である。

 若干距離が短いが、御苑の緑に覆われ、木漏れ日の下を散策するには恰好の場所である。水辺には様々な草花が移植され、ようやく根付いたかのよう。ヤブラン、ヒメシャガ、ホタルブクロ、セリ、セキショウ、ヤブコージ、キキョウ、ヤマユリ、ニリンソウ、ヒトリシズカなどなど。ただ残念なのは流れを覆う木々が、スダジイ、マテバシイといった巨木のため、草花が育つべき日照が遮られること。

 しかし、移植された草が悪戦しているところに、タケニグサ、ハンゲショウが勢いよく丈を延ばしている姿は一興である。

 JR新宿駅南口からすぐのところであるから、立ち寄られることをお勧めします。 【彬】

 

コメント (1)
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