絵=茨城県那珂市/静神社
新年を迎え、新しい日記帳を開き筆を入れると、改めて新鮮な気持ちになる。私の一年は日記をつけることに始まり、日記をつけることで締めくくられる。
小学生のころからつけているが、今ではこの日記が自分の宝物のようなものである。以前、このブログで、人生とは日々生活を積み重ねた総体だが、現実にできるのはその日その日を大切にすることしかない、と書いた。だから、その日のことを書いたものの総体は人生そのものになるだろう。
時々、昔の日記を読み返すことがある。その年齢、年代を振り返ると自分というものがよくわかる。小学生の頃はただありのままだが、中学生の高学年から高校生くらいは、大学ノートに万年筆で数ページに渡り一気に自分の心境を書き綴っている。その時の気持ちが今でも痛く伝わってくる。
実をいうと、大学を出て社会人となってからは、しばらく日記をつけていなかった。現実の生活に忙しく、また充実もしていたので、わざわざ紙に書くことに関心が薄れていたのだろう。再開したのは、橋書店が3~5年日記帳を出すようになってからだ。これなら1冊で過去との比較もでき、何か迷ったときには以前はどんなことをしたのかすぐに参照できる。日記が大切だと再認識したころから努めて詳細に書こうとしている。
さて、ブログ「絵心伝心・ぼくらの日記絵」。【彬】氏の声掛けに応じ、私も絵と文章を載せてもらっているが、これも「日記」の一つである。但しその時その時の、考え、心境を自分のためでなく他者に伝えるのが目的というところが少しちがう。ということで、私の「絵心伝心」の日記を今年も宜しくお願いします。 2015年1月6日 岩下賢治