ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ある春の明るい日差しの中で。

2018年04月24日 | 日記

 4月22日(日)は素晴らしいし快晴の日となった。いつものように、小金井公園にランニングに出た。初夏のように日差しが強く、新緑の木々の葉が照らされて眩しいほど輝いている。この野外の陽の光を浴びた風景が、印象派絵画の作品を連想させる。

 この時、僕の頭の中は絵のことで一杯だった。

 前にもこのブログで似たようなことを書いたことがありますが、所属する絵画愛好会が、毎年5月展示会を開くので、今、出展作品の準備をしているところなのです。3点出すのですが、2点は描きあげ、もう一つ何にするか、迷っているところ。僕のような素人でも他人に観てもらうには何を描くか考えてしまう。描きたいものを描けばいいのだが、もう一つが出てこない。期限は迫っている。

  公園に向かいながら、今日の明るい日差しを受けた野外の風景を描けばいいのだと思った。だが、野外に絵を描きに出かける余裕が今はない。そこで、浮かんできたのが、印象派絵画の模写なのだ。以前にもこのブログで何度か書きましたが、絵の勉強には模写が一つ方法だと思うのです。

 ということで、誰でも知っていて、誰が見ても模写だと分かる絵を探す。そして、フランスの印象派のモネの作品から、「散歩、日傘をさす女」を選んだ。

 蛇足になりますが、個人的には、印象派絵画より、どちらかというと、それ以前の、古典派の写実絵画が好きなのですが。・・・詳しくは知らないが、19世紀末ごろフランスで、古典的な硬い絵画に飽き足らず、野外の明るい風景などを描くのが流行り、ひとつの流れになった、と思う。絵画の民主化のようなものか。古典派絵画は一部の画家たちの世界だが、印象派はより自由な筆使いにみえる。また、鑑賞する側からでもいえるのだが、特に絵に詳しくない普通の人に、「どのような絵が好きですか?」と聞くと、印象派絵画を応える人が多いようだ。モネが好きだという人は多いと、思う。

  さて、この日は、気持ちよくランニングができた。野外の明るい風景は、本当に、印象派絵画のように見えるのだった。

 絵はモネの絵の概略。出展作品ではありません。 

    2018年4月23日  岩下賢治

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