ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

梅雨の季節、野川あたり

2019年06月09日 | 日記

 関東地方は、6月7日梅雨に入った。ところが、翌、8日は前日の雨があがっていた。ランニング練習日でもあるし、涼しいので、この季節の風情を楽しもうと野川沿いをジョギングにでかけた。スタートは、はけの森美術館。以前の中村美術館で、ジブリのアニメ「借りぐらしのアリエッティ」の舞台になったところ。

 野川沿いは自然をよく残し、整備もされている。農業体験のための田んぼ(大沢の里)が残され、田植えは終わっている。奥の崖線の際には水芭蕉ようなの白い花の群生が眼を引ひく。

 川の水鳥達を見る。数羽の鴨が片脚で立ち休んでいる、このような光景は初めて。本当に鴨なのか?・・・アオサギはいつも単独行動で堂々としている。羽を広げると大きい。

 5kmほど進むと、調布市場に到着。そこでは地下水をくみ上げており自由に飲める。冷たくておいしい。一休みしもう少し進み、京王線にぶつかる。ここで折り返す。

 道中、水鳥を撮影する人、風景をスケッチする人、そして、僕のように、ジョギングをする人達が、それぞれの梅雨の季節を楽しんでいる。

 終盤、「今を盛りのドクダミの花も一重ばかりで、八重はないな、今日はいつもの梅雨で特に新しい発見もないなー」と、物足りなさを感じていると、向こうからジョギングをしてくる若い女性。僕の目の前で、「キャー」と声を発し、背中をはたき出し、どうしようもない様子。見ると、黒いカメムシ「クサギカメムシ」だ。指先でピンと払ってあげると大いに感謝される。カメムシは匂いがきつい。これが、今日の発見か、と苦笑する。

 うっとうしい梅雨の季節であるが、僕はこの季節も好きである。

   絵は、野川のアオサギ。

     2019年6月9日  岩下賢治

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