木瓜の花
武漢でのコロナ感染が終息しつつあるようだ。
NHKによると「保健当局は感染者の半数以上の4万人余りが治療を終えて退院したとしていて、感染が最も深刻な武漢を含む湖北省では、退院した人の数が新たに確認された感染者の数を上回る状態が続いているということです。」
「こうした中、国営の中国中央テレビは1日、武漢で体育館などを改修した臨時の医療施設や主に重症者を受け入れてきた指定病院などで、ベッドに空きが出る状態になっていると伝えました。」
私は今度のウイルスが一種の風邪症状だというので、それならば武漢の天気が乾季を抜ければ自然と終了するだろうと指摘しておいた。
いま、武漢の気象を調べると、雲の厚い曇で、湿度が87%を超えている。そして今後、5日から雨が降り、気温も13度を超えていく予報が出ている。どうやら冬の乾季を抜けたようだ。おそらく気温の上昇によって、このウイルス騒動も終息が近づいているものと思われる。
日本では感染の拡大をおそれて、休校などの措置がとられているが、日本でも事情は同じはず。今は寒さのブリ返しが続いているが、もう1週間もすれば春の雨がふる。そして武漢と同じように感染は終息するはずだ。もう少しの間、体調に気をつけ、衛生面に注意を払えば、事態は自然と解決すると思われる。
問題はその後のことだ。
自民党も反対政党も、今回のような事態に対する特別立法を視野に入れている。そこで問題なのはそうした立法を執行する際の手順である。これを明確にしておかないと、戦前の統帥権のような不可侵の領域に入り、緊急事態だからといって、誰かが恣意的に法律を執行することになりかねない。これは民主主義の根幹に関わる問題である。いかなる緊急事態に際しても、主権者国民の意思を代行しているのだという、手順を欠かしてはならない。
今回の安倍首相の判断・要請にはその危惧がある。少なくとも閣議決定はなされていたのか、問い詰めるべきである。【彬】