ヤマボウシ
緊急事態宣言が発せられたのは、4月の7日。終息宣言がでたものの、かれこれ3ヶ月にならんというのに、自治体によっては未だに収束という事態に至らない。いい加減うんざりだ。それだけコロナウイルスという病原菌が根強いといえばそれまでだが、本当にそうなのか。
東京都の人口は1000万人を超える。そのうちの20~30人が感染したと言っては、拡大したのと大騒ぎしているのは、冷静にみればどこかが可笑しい。しかも死者はそのうち数人足らず。交通事故の死者に等しい。
後から思うに、あれは冗談だったというには、あまりにも経済をはじめ、日常生活への弊害が大きすぎる。
世の中、重大なトラブルが発生し、危機状況に至った時に、行政が取るべき手段は、なんなのだろうか。このことが今回の一番大きな問題提起になっている。
10年前の東日本の大震災の時だった。このパニックの時、行政の行ったことは、公共機関の閉鎖である。図書館、公民館、学校、各種施設、みな閉鎖。これと同じことが今回も行われた訳だ。私はこうした対策は、方向が逆だと思う。危機状況の時こそ公共機関は開放すべきだと思う。それが住民の不安を払拭し、行政と住民が一体化できるのだ。まさに自治である。
皆が集まれば、3密になり、感染をさらに拡大するではないか、と心配するむきもあろうが、みんなが集まればそれこそ集団で予防ができるのだ。感染が拡大するのは、適切な予防措置を取らないからではないのか。そういう場所でこそ、マスク、手洗い、うがいなどの衛生措置の効果が出るのだと思う。【彬】