ミズヒキソウ
このところ熱暑が続いている。都内は連日、34〜36度を記録。昼日中に用足しに出かけると、もわーとして、息苦しく感ずるほどである。マスクのせいもあるか。オリンピックの屋外競技にどんな影響が出るのかと、気になる。
ところがである。陽が陰り、夕刻時になると涼風が吹いてくる。ビルの隙間から吹いてくるこの風、大袈裟に言えば、まるで高原にいるような感じである。海辺のねっとりした浜風とは違う。
気象庁の発表データを調べてみる。
問題は湿度である。東京の平均湿度は7月15日から20日まで、80、77、74、76、75、72となっている。ところが最小湿度は、60、53、48、59、53、51だ。この最小湿度の時間帯というのは、多分、陽が沈んだ夕方あたりではないか。その湿度50%というのが、高原のような快適環境をもたらしているのではないかな、と思う。
この気象はどこからやってくるのか。テレビの予報などでは熱中症の注意報、それに台風とかばかりで、湿度が低いことに全く触れていないので、想像するしかない。
私は海外のことには無知で、皆が夏ハワイに好んで出かけていくが、それはなぜなのかとずっと疑問をもっている。保養地としてのハワイには、気温と湿度の理想型があるのではないのか、と思って、人達に尋ねるのだが、なぜか納得した見解を聞いたことがない。ハワイの緯度は北緯19度、沖縄よりもっと南であるが、夏、沖縄に好んでいく人はいまい。
私は密かに海流のせいなのではないか、とも思っているのだが、今年は、太平洋高気圧が少しばかり北に移動しているので、それがハワイと同じように、現在の涼風を運んでくるのか、と思ったりしている。どうなんだか?
3日前、都内でヒグラシの鳴き声を聞いた。ヒグラシは私の体験だと晩夏の夕方に鳴くと思っているのだが、ミンミンゼミやアブラゼミと同じように盛夏の昼中に聞いた。湿度が関係していると思う。世情に言う、温暖化などではない、海流の変化が影響しているような気がするのである。【彬】