黄色のミニバラです。
子供の頃、父親に連れられて東京に出てきたことがあった。その折り、東京では汽車が屋根の上を通っていると言われ、半信半疑ながら駅ホームに来てみると、確かに民家を跨いで列車が走っており、呆然とした記憶がある。これが都市というものなのかと。
鉄道に限らず、交通機関の発達は現代社会のインフラの基礎をなすもので、単に便利だとか、安全だとか、といった側面だけでなく、私たちはもっともっと交通というものに根本的な思索を深めるべきだと思う。
前回、対面交通ではなく一方通行について述べたが、私の住んでいる環境のことで、もうひとつ、提言したいことがある。
それは排ガスではなく、タイヤと路面の摩擦による粉塵のことである。
雪が降ったあと、幹線道路の路肩には掻き積まれた雪の山ができる。その堆積した雪は、車の粉塵による汚れで黒々と無残な姿を残すことになる。あの汚れを見ると、歩行しているものは思わず目口を覆いたくなるものだ。あの汚れは平時には気が付かない。滑り止めのチェーンによる影響も大きいのだろうが、スピード上げた大型車は、いつでもこうした粉塵を巻き散らかしているはずである。細かくちぎれたタイヤとアスファルトの混じって粉塵である。ゴムに変わるタイヤの研究などもあったようだが、今のところゴムの弾力性に敵うものはないようだ。
だとするならば、排ガス規制と同じように、粉塵規制をしき、車輪のカバー部分に吸塵装置を付けることを義務付けるべきではないのか。技術的にはそれほど困難ではないと思える。
雨の日の高速道路を走る大型車の後を追うと、後輪の後ろは水滴が巻き上げられ、水の煙幕が張られたようになる。晴天の時では、おそらく粉塵が同じように巻き上げられているのだ。と思うと、隣国の大気汚染など云々するどころではないことがわかるのだ。【彬】
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