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遥か彼方には、我が家の山の畑も見て取れる。
午後からは天候の悪化も予報されている中、午前中の仕事設定は良かった。
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月岡公園口からのコースと六花園コースはここで合流。
道標と「出会いの鐘」と称する鐘が設置されていて、登山者は大抵鳴らす。
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昔と変わらぬ「馬の背」と呼ばれる稜線です。
何年、何10年経っても変わらぬ姿。絶対に植物は根付きません。
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これが「出会いの鐘」です。
山頂に居ても、後続の登山者が打ち鳴らし、誰かが来ているなと分かるのです。
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山頂の石碑付近から、もう一歩足を延ばすと大平のあずまや風休憩所。
その前には、山々の名前を記した方位盤が設置されています。これは山で亡くなった友の慰霊碑を兼ねる。
スベルべはとも山を通じて交友関係が深まった友人。中学校は同じ学年でも同じクラスにはならなかった。
お盆休みを利用した、仲間三人との越後三山縦走中に、中の岳と八海山の中間の鞍部で転落死した。
安全ロープの撤収、ベンチの片づけなどを無事に終えて、夕方は5人のメンバーで打ち上げ。
その際に、30数年経っての事実も知った。彼の転落した場所はクマザザが茂り、そして急カーブだという。
話してくれた、山の会の会長は早逝した女性のメンバーと縦走した際に、「気を付けて!」と声を掛けられて助かったという。
転落事故、山での遭難死にはその後もついて回る真実が現れてくる。あらためて亡き友に黙祷です。
(終わり)