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前回の大寒波襲来の前ですから、1月末だったか2月初めだったか。
ノルディックスキー散歩で、魚野川の堤防に行った際の風景です
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この一帯は、通称「岩根」と呼ばれる険しい斜面の山です。
木々が葉をつけると、分かり難くなるのですが、今は小さな沢の姿が分かります。
猛烈な急斜面で、20年前の中越地震の際は、頂上付近から崩れてしまった。
崩れ落ちた土砂は、手前に見える線路を埋め尽くし、離れた国道まで届いたのです。
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地震ではなくても、斜面が急すぎて、雪が底雪崩となり土を巻き込み崩れる。
何千年、何万年かこんな現象を繰り返してきたのでしょう。でも、自然は強くて、独活やゼンマイがたくさん出ます。
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さて、もう少し歩を伸ばすと、その岩根の斜面の後ろの沢が見えてきます。
沢が昔の町村界になっていますが、左側の我が集落は「ヨシガキの沢」と呼び、反対側の集落は「鳶が沢」と呼ぶ。
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不思議な、氷河を思わせるかのような両側が切り立った沢です。
下方には滝が見えますが、高さは10数mは有るのでしょうか。
この沢は、滅多に人も入らず、ゼンマイなど山菜の宝庫でもあります。
左の急斜面からは、我が集落の山菜採りが落下。右は隣の集落の人間が落下。
何人もの、けが人を出した魔の沢でもある。そういうスベルベも数年前に落下した。
実は今年は少し期するところがある。沢が大量の雪に埋め尽くされ、ゼンマイが採りやすくなるだろうと。