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のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

本屋さん。

2005年03月05日 23時10分56秒 | ☆本☆
今日は午前中、近所の大型スーパーの本屋さんにいました。目当ての季刊誌を1冊買いに行ったのですが、気がついたら手には更に数冊の本を抱えておりました・・・

で、そんなふうに本屋さんをうろうろしていて、ふと思ったこと。
ソーダ水さんのところで、少し前に話題になっていました。「紙の本の存続が危ぶまれている」って。
若者の活字離れが進み、加えて、電子のちからで、本を読まない読書家さんたちも出来上がってきているそうです。確かに携帯で本を読むっていう方法がありますね。PCでも、青空文庫とか、ちょっと検索すると、ネット上で作品を読める機会はどんどんふえているようです。
それはそれで、、活字離れがストップするし、全面否定はしませんが。。

紙の本は紙の本で、まったく別の魅力がある、と思いませんか?
たとえば、本の装丁。
子どもの頃、自分で本を選ぶ基準はこれでした。「物語」のコーナーにいき、表紙の絵や表題の文字でまずは本を手に取りました。それから作家さんに興味を持ち、似たようなジャンルに手を伸ばし・・・きっかけは~~~ってやつです。
紙の本。特にハードカバーの本は、とても趣向をこらしたものも多いですし、中身を読む前にもとても楽しませてくれる本が沢山あります。絵本やマンガはやっぱり紙でないと表現できないものも多々あるでしょうし、印字されている紙の質感で物語の厚みが増すってこともあるんですよね。

ま、これは、かなりな中毒症状である人間のたわごとですけれど。
どうか、本屋さんのあの色とりどり、目に楽しい本選びをなくさないでくださいませ。
図書館で見つけて本屋さんに走るときの、ドキドキ感をなくさないでくださいませ。

電脳OK。資源大切OK。
でも、人の感性を広げてくれる媒体も。。どうか大切にしてくださいませ。

そうそう。欲を言うと・・
ハードカバーの本から文庫版になると、結構文庫以外同じお話を置いてくれませんけれど、、できたら、ハードカバーも並べておいてほしい・・その装丁でまた手に取る人もきっと・・いると・・おもうのです。文庫は安価で手軽っていうメリットがあるけれど、ちょっぴり魅力をそがれ面も、本の中身ではなく外見にはありますから。もちろん中身が一番!ですけれど、それをきっかけにほら、活字中毒者をまた増やせるかもしれないじゃないですか?

あ・・・だめ?

今日の私。本の装丁で1冊手にしてしまいました。ハードカバーの本。本当はまだ買うつもりの無かった作品なんですけど、そのあまりに「おいでおいで~~」してくる表紙に我慢ができず。。(爆)

コメント (13)
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「裏庭」

2005年03月05日 18時18分59秒 | ★★梨木香歩
梨木香歩作 新潮文庫。第一回児童文学ファンタジー大賞受賞作。

随分時間をかけて読みました。今回の作品は。
「西の魔女~」を二日で一気に読んだことからすると、かなりゆっくりなペースです。。
なんとなく、スピードを出したくない物語。。
読みはじめたとき、そう感じたので。
ゆっくりと、自分の気持ちがぴたって合ったときに手にとって、「疲れたな」って思ったら休んで、そんな風に読みたい作品でした。

伝わるかな?こんな気持ち。。。

「裏庭」
これが、死後の世界なのか 心の中の記憶の庭なのか はたまた「はてしない物語」のように、お話の主人公探しの場所なのか・・・読み始めはとまどい、首をかしげ、
ああ・・・そうか、そんな意味ではなくて、もっともっと深い何か・・・だ。。
読み終わったら、感じます。その、「何か」を言葉にはしたくない・・とも。。。
なんだか、説明できないんです。

ただ。
とても沢山の、「きれいなこと」「きたないこと」「たのしいこと」「くるしいこと」が盛り込まれていました。そのすべてが、人の心。

少女とおじいちゃんのつながり。少女と両親とのつながり。少女と弟とのつながり。

物語の終わりに、裏庭にかかわる、昔少女だった人が言います。
「家庭って、家の庭て書くんだよ。フラット暮らしの庭のない家でも、日本の家庭はそれぞれ、その名の中に庭を持っている。さしずめ、その家の主婦が庭師ってことかねえ。」
それを聞いた相手人の答え。
「庭は植物の1つ1つが造る。生活は家族の一人一人が造るってことですかねぇ。深い、重みのあることばです。」

私は、どうだろう。
目の前にいる、このお話の主人公と似たり寄ったりの娘を眺めつつ・・ふと、思いました。

「フー・アー・ユー」
「テル・ミー」
「アイル・テル・ユー」

私は私になれる場所があるのだろうか。
コメント (4)
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