島田 洋七 著 徳間文庫。
なにしろ、元気になれる本だった。ばあちゃんの元気がそのまま文章と、その行間から溢れ出していて、収まりきらない感じ。
広島の原爆のために父親を亡くし、母と兄と三人で広島で暮らしていた昭弘が、貧乏な暮らしのために母の佐賀の実家、ばあちゃんのところに半ば騙されるようにして預けられたのが小学校2年生のとき。
その夜から、ばあちゃんと昭弘の「ど貧乏生活」が始まる。
ところがこの生活、心はとてもとっても豊かな生活なのだ。
読み進むうちに、こういう生活に激しくあこがれてしまう。が、今の世の中には、まったくない状態でもあるだろう、とあきらめてもいる。
たくさんある、ばあちゃん語録のなかで、「あー、こう言えたらなあ~」と思ったものは多々あるのだが、なかでも・・
「ばあちゃん、英語なんかさっぱりわからん」
「じゃあ、答案用紙に『わたしは日本人です』って書いとけ」
「漢字も苦手で・・・・」
「『僕はひらがなとカタカナで生きています』って書いとけ」
「歴史も嫌いでなあ」
「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」
ああ・・・これを言えたら、これを笑って言えたら、今の子どもたち、もう少し違う子どもたちで、もう少し違う大人になれそうだ。
娘を前に、切実に考えてしまった。でも、言えない母親なんだけれど・・
そして
「うちは明るい貧乏」「先祖代々の筋金入りの貧乏だから安心しろ!」
なんて。
弟子入りしたい。
ほんと、ちょっと前まではこんな暮らしと、こんな元気なばあちゃんやじいちゃんがあちらこちらに一杯いたんだろうなあ。
著者の島田洋七さん。私、本屋さんでなんとなく手にとった本だったので最後まで気づかなかったんだけれど、「B&B」っていう漫才コンビを組んでいた人なんですね。だーさんに聞いたら一発で答えました。私は当時の漫才ブームにあまり乗れずにいた人だったからピンとこなかったんだけれど。
平易な文章で、こころにするっと入ってくる作品。
ちょっと疲れたな、っていうとき。おもいっきり笑っておもいっきり泣くのにぴったりです。
「本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること。」
せめて、こう、ありたいと思う。とてもとても、難しいことだけれど。
*******
昨日の『怖い』お話は、まだ読み終わっていませんー。
で、今日は忙しかったし、笑いで元気になろうかなーと、とても『笑う』お話をUPしてみました~。
なにしろ、元気になれる本だった。ばあちゃんの元気がそのまま文章と、その行間から溢れ出していて、収まりきらない感じ。
広島の原爆のために父親を亡くし、母と兄と三人で広島で暮らしていた昭弘が、貧乏な暮らしのために母の佐賀の実家、ばあちゃんのところに半ば騙されるようにして預けられたのが小学校2年生のとき。
その夜から、ばあちゃんと昭弘の「ど貧乏生活」が始まる。
ところがこの生活、心はとてもとっても豊かな生活なのだ。
読み進むうちに、こういう生活に激しくあこがれてしまう。が、今の世の中には、まったくない状態でもあるだろう、とあきらめてもいる。
たくさんある、ばあちゃん語録のなかで、「あー、こう言えたらなあ~」と思ったものは多々あるのだが、なかでも・・
「ばあちゃん、英語なんかさっぱりわからん」
「じゃあ、答案用紙に『わたしは日本人です』って書いとけ」
「漢字も苦手で・・・・」
「『僕はひらがなとカタカナで生きています』って書いとけ」
「歴史も嫌いでなあ」
「歴史もできんと?『過去にはこだわりません』って書いとけ」
ああ・・・これを言えたら、これを笑って言えたら、今の子どもたち、もう少し違う子どもたちで、もう少し違う大人になれそうだ。
娘を前に、切実に考えてしまった。でも、言えない母親なんだけれど・・
そして
「うちは明るい貧乏」「先祖代々の筋金入りの貧乏だから安心しろ!」
なんて。
弟子入りしたい。
ほんと、ちょっと前まではこんな暮らしと、こんな元気なばあちゃんやじいちゃんがあちらこちらに一杯いたんだろうなあ。
著者の島田洋七さん。私、本屋さんでなんとなく手にとった本だったので最後まで気づかなかったんだけれど、「B&B」っていう漫才コンビを組んでいた人なんですね。だーさんに聞いたら一発で答えました。私は当時の漫才ブームにあまり乗れずにいた人だったからピンとこなかったんだけれど。
平易な文章で、こころにするっと入ってくる作品。
ちょっと疲れたな、っていうとき。おもいっきり笑っておもいっきり泣くのにぴったりです。
「本当の優しさとは、他人に気づかれずにやること。」
せめて、こう、ありたいと思う。とてもとても、難しいことだけれど。
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昨日の『怖い』お話は、まだ読み終わっていませんー。
で、今日は忙しかったし、笑いで元気になろうかなーと、とても『笑う』お話をUPしてみました~。