遊爺雑記帳

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中国 台湾の国際スポーツ大会中止へ

2018-08-16 23:58:58 | 台湾 全般
 習近平政権が、2020年の台湾総統選を左右する、今年11月の統一地方選に向け、あらゆる圧力をかけて蔡政権を弱体化させ、台湾独立派を抑え込もうと、圧力を一段と強めていて、外交や経済にとどまらず、台湾のスポーツに対して迄も、全面的な妨害を始めているのだそうです。
 昨年は、ユニバーシアード夏季大会が初めて台湾で開かれ、約140か国・地域から約1万人が参加したのだそうですが、来年8月に台中市で開催予定だった国際大会「東アジアユースゲームズ」は、中国の反対で急きょ中止が決まったのだそうです。
 他のスポーツでも、異変が起きているのだそうで、中国は2020年の東京五輪・パラリンピックに従来の「中華台北」名ではなく、「台湾」名での出場を目指す動きがあることを、圧力の理由にあげているのだと。
 
台湾スポーツ苦境 中国が圧力 国際大会中止に (8/16 読売朝刊)

 中国の習近平政権が、「一つの中国」原則を受け入れない台湾の蔡英文政権に対し、これまでになく強い圧力をかけ始めた。外交や経済にとどまらず、スポーツにも広がり、台湾は苦境に追い込まれている。  (台北 牧野田亨)

 台中市内のプールでは8日、夏休みにもかかわらず、市内の高校生ら約30人が必死に水をかいていた。恒例の夏季特訓だった。
 多くの選手が来年8月に台中市で開催予定だった国際大会「東アジアユースゲームズ」への出場を目指していた。大会は7月、中国の反対で急きょ中止が決まってしまった。
 「いい結果を出そうと頑張ってきたのに」
 高校1年の男子生徒(16)がつぶやいた。開催が決まった時は中学1年生。地元初の国際大会への出場を目指し、ずっと練習に励んできた。今年4月の台湾の大会で上位に入賞し、目標に手が届きそうになった時、大会自体が消えてしまった。
 
中国は2020年の東京五輪・パラリンピックに従来の「中華台北」名ではなく、「台湾」名での出場を目指す動きがあることを中止の理由に挙げた。この生徒は「おかしいでしょう。僕らには何の関係もない」と不満をぶちまけた。
 台湾で大型の国際大会は極めて珍しい。
昨年は「学生の五輪」と呼ばれるユニバーシアード夏季大会が初めて台湾で開かれ、約140か国・地域から約1万人が参加した。台湾勢のメダルラッシュに台湾中が沸き、スポーツの素晴らしさが改めて台湾の人々の心をとらえた。台中市の水泳コーチは「地元であんな経験ができると喜んでいたのに」と悔しがる。
 
他のスポーツでも、異変が起きている。
 台湾のラグビー協会の黄漢滄理事長は7月28日、アジア・ラグビー協会の理事会出席のために訪れたカザフスタンで、12月に台湾で開く国際大会の主催をやめるよう中国代表から求められた。これは退けたが、中国代表は台湾が来年から3年連続主催する予定だった別の大会について、「来年から5年連続主催したい」と急に提案し、横やりを入れてきた。黄氏は
「中国は台湾のスポーツに対して全面的な妨害を始めた」と懸念を口にする。

蔡政権の弱体化狙う
 
中国の狙いは、20年の台湾総統選を左右する統一地方選を11月に控え、あらゆる圧力をかけて蔡政権を弱体化させ、台湾独立派を抑え込むことにある。外国航空会社への台湾の表記変更要求など、強引な手法には欧米などから批判の声が上がる。だが、中台関係者によると、習国家主席は7月のある会合で「我々は台湾独立の動きに反対している。それを『台湾への圧力』と言うべきではない」と反論したという。台湾当局者は「中国は『一つの中国』原則を世界の隅々に徹底させるつもりだ」と警戒する。

台湾総統 米で「異例づくし」 初の在外機関訪問、談話発表

 【台北=牧野田亨】中南米を歴訪している台湾の
蔡英文総統が経由地の米西部ロサンゼルスに滞在中、台湾総統として初めて台湾の在外機関を訪問したほか、レーガン大統領図書館を訪問して同行記者団に談話を発表するなど、「異例づくし」(中央通信)の活動を展開した。
 米国は従来、中国への配慮から台湾総統に経由地での公の活動は原則認めず、同行記者の取材も制限していた。米国で3月に米台高官の相互訪問を解禁する
「台湾旅行法」が成立したことに加え、貿易問題などで中国と激しく対立するトランプ米政権が、台湾との関係強化に動いていることが後押ししたとみられる。
 蔡氏は現地時間の12日、台湾の現地公館が運営する文教センターを訪問。夜は台湾系華僑ら約12OO人が集まったパーティーでエド・ロイス下院外交委員長らと同席した。13日にはレーガン大統領図書館を訪問し、レーガン氏が在職中に取った対台湾政策を高く評価する談話を発表した。
 蔡氏は14日、目的地の南米パラグアイ入りした。

 蔡政権の弱体化に向け、あらゆる圧力を強める中国は、外国航空会社への台湾の表記変更要求も行っており、強引な手法には欧米などから批判の声が上っているのだそうです。
 中国が世界の航空会社に「台湾」の表記変更要求、応じぬ会社...|レコードチャイナ
 日本の航空会社2社、台湾表記を一時「台湾(中国)」とするも...|レコードチャイナ
 CNN.co.jp : 中国、外国航空会社に台湾表記を強制 米が批判

 習近平国家主席は7月のある会合で「我々は台湾独立の動きに反対している。それを『台湾への圧力』と言うべきではない」と反論しているのだとか。
 台湾当局者は「中国は『一つの中国』原則を世界の隅々に徹底させるつもりだ」と警戒しているとも。

 中国の覇権拡大に警戒を強めている米国は、中南米を歴訪している台湾の蔡英文総統が経由地の米西部ロサンゼルスでの滞在中の行動について、従来、中国への配慮から台湾総統に経由地での公の活動は原則認めず、同行記者の取材も制限していたのだそうですが、蔡氏は今回、台湾総統として初めて台湾の在外機関を訪問したほか、レーガン大統領図書館を訪問して同行記者団に談話を発表するなど、「異例づくし」の活動をしたのだそうです。
 3月に米台高官の相互訪問を解禁する「台湾旅行法」が成立したことに加え、貿易問題などで中国と激しく対立するトランプ米政権が、台湾との関係強化に動いていることが背景にあるのだそうです。

 日本と闘っていた国民党軍から、国共内戦でロシアの支援を得て政権を横取りした中国共産党。国民党が逃れた台湾の併呑は、毛沢東以来の目標でもあり、習近平が一段と圧力を強めているのですね。



 # 冒頭の画像は、12日、米ロサンゼルスでカフェチェーン「85℃」(中国国内では不買運動に巻き込まれている)に立ち寄る台湾の蔡英文総統
  台湾資本のコーヒーチェーン店が中国で不買運動騒ぎ 蔡英文総統が米店舗に立ち寄り - 産経ニュース




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暴かれた中国の極秘戦略―2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?





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