遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

米大統領選 茶話

2016-06-22 23:58:58 | 米国 全般
 米大統領選は、ヒラリー・クリントン氏とトランプ氏の勝負になりました。11月から始まる投票に向け、まだまだいろいろありそうですが、一時はヒラリー氏を上回る支持率と報道されていたトランプ氏の支持率は低下してきている様ですね。一方、ヒラリー氏にまつわる新たなネガティブな情報も発生。話題が尽きない賑やかさですね。
 

本選へ、過激路線変更…選挙責任者 異例の更迭 (6/22 読売朝刊 [トランプ劇場 米大統領選’16])

 【ワシントン=黒見周平】米大統領選で、共和党の指名候補に確定している不動産王ドナルド・トランプ氏(70)が20日、選挙活動責任者のコーリー・ルワンドウスキ氏(42)を突如、更迭した。長女イバンカ氏(34)らの助言を受け、スタッフの刷新を図った。だが、陰りが出てきた「トランプ旋風」の復活につながるかは不透明
だ。

長女が助言「大統領らしく」
 「彼はよくやってくれたが、
今後はちょっと違う路線でいくことにした

 トランプ氏は20日夜、米FOXニュースに出演し、
ルワンドウスキ氏の解任についてこう説明
した。
 
ルワンドウスキ氏のモットーは「トランプはトランプらしく」。巨大な集会を企画し、トランプ氏に台本なしの過激な発言を連発させる戦略が予備選などで当たった。一方で、最近は限界も指摘され始めていた

 トランプ氏の支持率はここ最近、メキシコ系米国人判事に対する差別発言や、フロリダ州の銃乱射テロでイスラム教徒の移民制限を求めたことが響き、伸び悩んでいる。民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)陣営と比べ、
本選に向けた資金集めや激戦州のテレビ広告で大きく遅れる問題も生じている


 こういった状況に業を煮やしたのが、
長女のイバンカ氏らトランプ氏の子ども3人と、4月に選挙参謀に就任したロビイストのポール・マナフォート氏
(67)だ。
 
イバンカ氏らはトランプ氏に「大統領らしく」ふるまうよう路線変更を求め、ルワンドウスキ氏の交代を要求
。トランプ氏は20日朝の会議でルワンドウスキ氏に解任を宣告し、そのままニューヨークのトランプタワーから追い出したという。

 トランプ氏は、モデルで実業家でもある「才色兼備」のイバンカ氏を溺愛しているが、陣営でも重用した場合、「ホテル事業などと同様、選挙にも『家族経営』の手法を持ち込むのか」との批判も出かねない。積み重ねた「負のイメージ」をどう払拭していくか――。 米紙ワシントン・ポストは20日の電子版で、共和党関係者の冷ややかな声を伝えた。「『イエスマン』のクビをいくら切っても、候補に絶望的な欠陥があってはどうしようもない」

 テレビ番組での、「お前は首だ」で知名度を上げたトランプ氏。誰もが予想しなかった共和党の大統領候補の座を射止めました。その選挙参謀・ルワンドウスキ氏の手腕は、手段はさておいて、結果としては大金星です。ところが、長女のイバンカ氏らの「大統領らしく」の言葉で、その大金星をゲットしてくれたルワンドウスキ氏を、「お前は首だ」と、トランプタワーから追いだしたというのです。「大統領らしく」と言われてやっていることは、ルワンドウスキ氏が貫いて成功させた「トランプ氏らしく」の戦術。笑ってしまいます。
 従来の路線の、メキシコ系米国人判事や、銃乱射テロでのイスラム教徒に対する人種差別発言のせいなのか、資金力に差がついてきたことでの、ヒラリー陣営のスタッフ数やテレビ広告の差のせいなのか、世論調査の支持率が低下し、ヒラリー氏との差が逆転され広がってきているのですね。
 そこで、「お前は首だ」。と、言ってこれから「大統領らしく」振る舞い、掲げる政策も転換するのでしょうか。共和党の候補の座を得るまでは、ポピュリズムで人気優先の請ける話。大統領選にむけては、「大統領らしく」となると、どんな政策を打ち出すのでしょう。そこで、路線が変われば、詐欺なのでは?
 大統領の椅子を狙うときは、これまでとは変わるとは言われていましたが、そんなのあり?

 一方のヒラリー氏。メールのセキュリィティ感覚や、既成政治家への反発といった非難で苦戦してきました。やっとトラブ氏を上回る世論調査結果を得られるようになったかとおもったら、ご本人の直接の行為ではないのですが、またまたネガティブ情報が勃発。
 

グーグルに疑惑、ヒラリー勝利のために検索を操作? 「犯罪」「起訴」・・・出てくるはずの言葉が出てこない | JBpress(日本ビジネスプレス) 2016.6.22(水) 古森 義久

 米国大統領選挙戦が熱気を帯びる中、大手検索エンジンの「グーグル(Google)」がネット上で不当な操作をしているとの指摘がなされ、波紋を広げている。民主党のヒラリー・クリントン候補について検索すると、同候補に不利な言葉が表示されにくくする操作
をしているというのだ。
 グーグルでは、関連する言葉を同時に入力しようとすると、通常はオートコンプリート機能によって、最初の文字をタイプするだけで検索頻度の高い言葉から順番に自動的に出てくる。だが、クリントン候補について検索する際、「犯罪」とか「起訴」といった言葉がなかなか出てこないという。
グーグル社のトップはクリントン候補を支援
している。グーグルのこの「偏向」が事実ならば、実際の選挙戦にも大きな影響を及ぼしそうだ。

■出てくるはずの言葉が出てこない
 米国の大手動画サービス「ユーチューブ(YouTube)」のニュースサイト部門「ソースフェド(SourceFed)」は6月中旬、「グーグルが検索システムを不当に操作して、ヒラリー・クリントン候補に不利となる用語を隠そうとしている証拠を得た」と発表した。
 ソースフェドのマット・リーバーマン代表は、この調査結果を伝えるニュース映像を作り、グーグルの操作の実例を公表した。その要点は以下の通りである。

・他の検索エンジンの「ヤフー!(Yahoo!)」や「ビング(Bing)」で「Hillary Clinton」の後に「cri」と入力すると、その先を推測して自動的に補完するオートコンプリート機能により「crimes(犯罪)」「criminal(犯罪者)」「criminal charges(犯罪容疑)」などという言葉が順番に出てくる。しかしグーグルで同じ入力をすると、「crisis(危機)」や「crime bill(犯罪法)」という言葉がまず出てきて、「犯罪者」などの言葉はなかなか出てこない。

・同様にヤフー!やビングで「Hillary Clinton」の後に「li」と入力すると、まず「lies(嘘)」とか「liar(嘘つき)」という言葉が自動的に出てくる。しかしグーグルでまず出てくるのは「live(生きる)」「lipstick(口紅)」という言葉である。

・ヤフー!やビングで「Hillary Clinton」の後に「ind」と入れると、最初に「indictment(起訴)」という言葉が出てくる。だがグーグルでは「India(インド)」や「Indiana(インディアナ州)」が出てくる。

・ソースフェドがグーグルの特定用語の検索頻度を示す「グーグルトレンド」というシステムで調べたところ、「Hillary Clinton indictment」という用語が検索された件数は「Hillary Clinton India」の検索よりも8倍も多かった。従って通常のオートコンプリート機能では必ず「indictment」が先に出てくるはずである。しかし、そうでないということは、なんらかの不自然な操作がなされていることを意味する。

 なお、以上の調査結果でクリントン氏に関して「犯罪」や「起訴」という言葉が実例に出されたのは、同氏が国務長官時代に公務に私用メールを使い、服務規則違反としてFBI(連邦捜査局)の捜査対象になったことに由来している。

■グーグルは意図的な操作を否定するが・・・
 ソースフェドによる以上の発表は、すぐに「ウォールス・トリート・ジャーナル」や「ワシントン・タイムズ」などの一般紙、「ワシントン・フリー・ビーコン」「ポリティコ」といった政治ニュースサイトでも詳しく報道された。

 ワシントン・フリー・ビーコンは独自の調査を実施して、ソースフェドと同様に「グーグルは検索システムを意図的に操作して、クリントン候補に不利な結果が表示されないようにしている」という結論を明らかにした。
 グーグルの前社長で、現在は親会社のアルファベット・インク社の会長であるエリック・スミス氏は熱心なクリントン支持者である。スミス氏は、すでにクリントン陣営支援のための「グラウンドワーク」という名の選挙援助組織を結成している。スミス氏のほかにも、グーグルの現旧役員の中にはクリントン候補のために選挙資金集めをした人物が含まれるという。

 一方、
グーグルは「意図的な操作」の指摘が広まると、「当社は検索エンジンのオートコンプリートを操作して特定の候補者を有利にすることは行っていない」
という声明を出した。

 一般有権者の投票動向に検索エンジンが与える影響を研究している「米国行動調査研究所」のロバート・エプステイン研究員は、「検索エンジンの表示結果は、まだ誰に投票するか決めていない有権者の48%の判断を変える可能性がある」という調査結果を発表している。
 この結果が事実ならば、グーグルの検索操作は大統領選に大きな影響を及ぼすということになる。


 真偽は未明ですが、既存権力体制への反発が、ヒラリー氏の弱点。ご本人と直接の関係がなくても、真偽の如何にかかわらず、イメージでハンディを背負うのは間違いないですね。トランプ氏には朗報?

 11月まで、半年を切ったとはいえまだまだ長丁場。どう転ぶのかは、わかりませんね。トランプ大統領誕生に備えた、日本の政界とのパイプ作りはすすんでいるのでしょうか。





  小梅


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