遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

沖縄県知事 キャンプシュアブ沿岸部の埋め立て承認を取り消し

2015-10-13 23:31:11 | 東シナ海尖閣諸島
 翁長沖縄県知事は、普天間飛行場の移設先である、名護市辺野古のキャンプシュアブ基地沿岸部の埋め立て承認を取り消したと発表しました。
 共産党他の支援を受けて、知事の椅子に座った翁長氏ですが、支持者からの圧力で、遂に勝てないと解っている道への足を踏み出しました。県と国との分裂を画策する勢力に踊らされる翁長知事。尖閣での領海侵犯を繰り返し中国領と唱える「海監」により漁場を奪われた漁民、世界一危険な基地の固定化に困惑する市民への県政には触れない県知事。
 勝訴の見込みはないとの大勢の中、自分の首を絞めると解っていながらの前知事の承認取り消しと訴訟への踏み出しは、混乱を生じさせたい勢力に応えているとしか考えられませんね。

 
きょう、辺野古基地の建設承認取り消しを発表! 翁長知事は、なぜ「勝ち目のない戦い」に挑むのか   特別リポート | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
 
沖縄知事、辺野古 承認取り消し 政府、対抗措置へ (10/13 読売・夕刊)

 
沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設計画を巡り、翁長雄志(おながたけし)知事は13日午前、県庁で記者会見し、移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消したと発表した。移設工事の法的根拠が揺らいだことを受け、政府は直ちに、行政不服審査法に基づく不服審査請求で取り消し無効を主張し、対抗措置をとる方針だ。辺野古移設を巡る国と県との対立は決定的となり、法廷闘争に発展する可能性が高まっている。
 県は同日午前、事業主体の沖縄防衛局に、承認取り消しを通知する文書を届けた。翁長氏は、「第三者委員会の報告を受けて検討した結果、承認には法律的な瑕疵かしがあると判断した」と説明。「政府との集中協議でも、沖縄の考え方は理解いただけなかった。今後も、辺野古に新基地は造らせないという公約の実現に向け、全力で取り組む」と強調した。
 県が沖縄防衛局に出した通知書では、
「辺野古に建設する理由について実質的な根拠が乏しく、必要性を認めることができない」と指摘。承認手続きについて〈1〉県内移設を「地理的に優位」とする根拠が具体的に示されていない〈2〉対象地は貴重な自然を有し、埋め立てると自然への回復がほぼ不可能――などとし、取り消しが相当と結論付けた
<中略>


 防衛省は行政不服審査法に基づき、埋め立て関連の法令を所管する国土交通相に対し、不服審査請求を行い、承認取り消しを無効とするよう求める構えだ。審査結果が出るまで少なくとも数か月かかるため、暫定的に取り消しの効力を止める執行停止も申し立てる。執行停止の結論は2~3週間で出る見通しだ。
 政府は「普天間の固定化の危険や日米関係への悪影響を考えれば、国交相が執行停止を認める可能性は高い」(防衛省幹部)とみており、11月にも工事を再開し、速やかに埋め立て本体工事に着手したい考えだ。これに対し、沖縄県は「最終的には訴訟の場で決着するのが基本だ」(幹部)と対抗措置を検討している。

 裁判になれば県は敗訴するとの世評ですが、政府も準備は怠りない様子です。
 

辺野古 法廷闘争の構え 承認取り消し (10/13 読売・夕刊)

<前略>
 
政府は「裁判になれば勝つ」(防衛省幹部)と法務省を中心に法廷闘争の準備を進めているという。
 ただ、県が反対のまま工事を進めれば、県側の抵抗で移設に向けた計画がずれ込むおそれがある。政府としては協議を継続し、県側の理解を得る努力を続けていく構えだ。

 石垣市議会は、安保法案の今国会成立を求める意見書を賛成多数で可決させていました。
 
【安保法案特別委採決】「安心できる」「中国の脅威、分かっていない」…国境の島では安堵と苦言 - 産経ニュース

 石垣市の砥板芳行市議は「中国公船の領海侵入が続く中で、対立は中国につけ込む隙を与えるだけ。辺野古の問題はもう裁判に委ねて、知事はほかの山積する課題に専念してもらいたい」と語っておられます。宜野湾市の市議会は9月25日、同飛行場の固定化は許さないとして、早期返還の実現を政府、県に求める意見書を可決していて、市議会の上地安之副議長は「知事には一日も早い返還への道筋も示してほしい」と要望しておられますし、市民からも普天間返還が遠のくと危惧の声があるのだそうですね。
 

「気持ち感じられず」沖縄県と政府、深まる溝 : 読売プレミアム

 沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画。
 埋め立て承認が取り消されたことで、政府と沖縄県の溝は一層深まった。
 記者会見場で翁長雄志知事は「承認手続きには法的瑕疵かしがあった」と取り消しの理由を改めて説明した。政府との集中協議などを振り返りながら、「県民の心を大切にして解決したいという気持ちが感じられなかった」と政府を批判した。
 しかし、
尖閣諸島を抱える石垣市の砥板芳行市議は「中国公船の領海侵入が続く中で、対立は中国につけ込む隙を与えるだけ。辺野古の問題はもう裁判に委ねて、知事はほかの山積する課題に専念してもらいたい
」と語る。
 普天間飛行場がある
宜野湾市の市議会は9月25日、同飛行場の固定化は許さないとして、早期返還の実現を政府、県に求める意見書を可決
した。市議会の上地安之副議長は「知事には一日も早い返還への道筋も示してほしい」と要望した。
 
市民からも承認取り消しに不安の声
が上がっている。普天間飛行場近くに住む建設業、男性(65)は「一日も早い飛行場の返還が市民の願い。だが、今回の取り消しで移設問題がますます混乱し、返還がさらに遠のくのでは……」と語った。

 移設先の辺野古沿岸部に隣接する米軍キャンプ・シュワブゲート前は、この1か月間で、抗議活動を続ける移設反対派が3人、その反対派を殴るなどした6人の計9人が逮捕されるなど、荒れ模様となっている。
 13日午前、取り消しの一報にゲート前にいた約100人は「ついに待ちに待った日が来た」と喜び、「最後の最後まで戦い抜くぞ」と気勢を上げた。

 「辺野古反対派、大半が県外の人間」尖閣の現実より基地批判 石垣・仲間均市議を直撃 - ZAKZAK

 直近の状況や、今後の展望については、沖縄の有名ブロガーの「狼魔人日記」さんの情報を、コメント欄も含めて参照ください。
 
ついに取り消し、尻尾踏んじゃった! - 狼魔人日記

 翁長知事は、知事の椅子にしがみつくことが最優先で、中国が「世論戦」で狙う、日本国内の混乱=ここでは県と国の分断に寄与しています。無意識なのか、意識してのことなのか。冊封の象徴の龍柱建設を進めたり、訪中したり訪米したりの外交活動からは、意識的に混乱を広げようとしているとしか思えません。
 県民の生活を最優先に施政に取り組むべき県知事。石垣市や宜野湾市、受け入れ容認の地元辺野古の方々の要望にも、対応が必要でしょう。
 このままでは、知事の政策の行きづまりに、県民の生活への無策を加え、県民全体を混迷した暮らしに陥れてしまうことになりそうです。

 翁長氏を県知事に選んだ県民の方々は、このような県政を望んでおられたのでしょうか?



 # 冒頭の画像は、今年4月に北京の人民大会堂で中国の李克強首相と会談した河野洋平元衆院議長と翁長知事




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日本は国境を守れるか (プレイブックス・インテリジェンス)
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