遊爺雑記帳

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トランプ政権は、オバマ政権やクリントン国務長官よりはずっと強い構えで中国に向かいあう

2016-11-12 23:58:58 | 米国 全般
 トランプ新大統領が、選挙戦中の言動に対し、勝利演説では打って変った姿勢を示したことで、政策の具体化が注目されていますね。
 トランプ陣営の防衛問題上級顧問、アレックス・グレイ氏はオバマ政権の弱腰を批判して、オバマ政権やクリントン国務長官よりはずっと強い構えで中国に向かい、中国側の好戦的な言動を抑えにかかると言っているのだそうです。

 
トランプ大統領が誕生した場合、執務初日に「350隻海軍」計画を発動する - 遊爺雑記帳
 
米のアジア安保を案ずるな 古森義久 (11/12 産経 【緯度経度】)

 ドナルド・トランプ新大統領の下で、米国は東アジアでの中国の膨張的活動を抑えるために軍事力を増強し、日本との間ではとくに共同ミサイル防衛の増強を進める-。こうした政策指針をトランプ陣営の防衛問題上級顧問、アレックス・グレイ氏が明らかにした

 トランプ氏のアジア安全保障政策は、日本や韓国に現在以上の防衛負担を求めるという以外、ほとんど知られていない。だがグレイ氏はトランプ氏の政策を公表するとの立場を明確にした上で、米国政府系放送局のVOAのインタビューに応じて語った。内容は大統領選の投票日直前に一般に公表された。
 グレイ氏は今年8月にトランプ陣営に加わるまでは、米下院軍事委員会の小委員会委員長、ランディ・フォーブス議員(共和党)の国家安全保障担当の補佐官を務めていた。特に中国問題に詳しく、上下両院議員の有志が中国の軍事動向を分析するために結成した「中国議員連盟」でも、政策顧問を務めてきた。

 
グレイ氏はまず、オバマ政権の対アジア政策を批判
した。
 「オバマ政権はアジアに対し、
『再均衡』とか『旋回』という名の下にいかにも強化と響く政策を掲げてきたが、現実には空軍や海軍の戦力を削減してきた。中国に対しても南シナ海での無法な拡張に抗議はしても、気候変動など他の領域での対中協力を強調するという硬軟両方の姿勢をとってきた

 「
その結果、日本や韓国など長年の同盟諸国からの信頼を失い始めた北朝鮮はオバマ政権の間に合計4回の核実験を実行した。中国は南シナ海で広大な領土を埋め立てなどで一方的に獲得した。東シナ海では2013年に一方的に防空識別圏を宣言した。だがオバマ政権は断固たる対応措置をとらない
。米国の同盟諸国の間では信頼が揺らぎ、懸念が増すわけだ」

 その上でグレイ氏は次のように述べるのだった。
 「トランプ氏はまず
東アジアでは中国に対して十分な抑止力の効く軍事増強を果たす。レーガン大統領以来の大規模な軍事力強化を図り、とくに南シナ海には中国を圧倒する海軍力を配備する。その上で中国と『力の立場』から断固として交渉をする。平和で自由な既成の国際秩序を乱す行動は一切、自粛するように強く求める

 グレイ氏はこうした言葉に必ず「トランプ氏としては」と注釈をつけ、この政策がトランプ氏の了解をすでに得ていることを強調するのだった。

 「トランプ氏はさらに日本、韓国、さらに東南アジアの同盟国、友好国との間の共同ミサイル防衛網の構築に力を入れる。その上で中国に対し交渉を求めて、国際的な規範に逸脱する軍事、準軍事の行動に断固抗議して、抑制を迫る」
 要するに
オバマ政権やクリントン国務長官よりはずっと強い構えで中国に向かい、中国側の好戦的な言動を抑えにかかる
一方、日本や韓国という伝統的な同盟諸国には現実の軍事力増強を踏まえての絆の再強化を図るというのだ。

 それなら日本としても歓迎ではないか。トランプ新政権のアジア政策も分かっているようで、まだまだ分からないということだろう。(ワシントン駐在客員特派員)

 「東アジアでは中国に対して十分な抑止力の効く軍事増強を果たす。レーガン大統領以来の大規模な軍事力強化を図り、とくに南シナ海には中国を圧倒する海軍力を配備する。」と、いうのです。頼もしいかぎりです。
 その財源は未明ですが、恩恵にあずかる国々に拠出を迫るというということでしょうか。

 大統領に就任したら、選挙戦中の発言と、政策がどれだけ変わるのか、混沌としていますが、ポヒュリズムで勝ち取った大統領の座。選挙戦で掲げた言葉との乖離があれば、熱された支持者の反動も大きくなることは明らかで、1月20日の就任まで、眼が離せませんね。
 
トランプ氏公約変えた? 公式サイトにTPP記載なし (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 一方、安全保障担当上級顧問のジーェムズ・ウールジー氏は、「AIIB不参加は戦略的誤りだった」との認識を示しているのだと。カナダが遅れて参加したことで、G7では、米国と日本の2カ国が不参加を続けているのですが、米国が参加に転じれば、G7での不参加は日本だけになります。
 
トランプ氏の上級顧問、AIIB不参加「誤り」 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 安倍首相との会談で、選挙用発言のどれが「真」で、獲れが「偽」なのか判ってくるのでしょうか。


 # 冒頭の画像は、オバマ大統領と面談したトランプ氏




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1 コメント

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Unknown (いえねこ)
2016-11-13 14:50:13
米マスコミはトランプ氏当選がよほど気に入らなかったのか、叩きまくっていますね。実際には優れたビジネスマンであり経営者です。勝利と信用を重ねてきた彼がバカな行動するとは思えませんね。 日本との関係も維持されるでしょうし中国への牽制も貿易に支障がない様に上手にやるのではないでしょうか。
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