遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

石原知事 国会を教育する講義

2012-06-12 23:40:39 | 東シナ海尖閣諸島

 衆院決算行政監視委員会で、沖縄県石垣市の尖閣諸島の保全をめぐり、購入を表明している石原慎太郎知事や石垣市の中山義隆市長、山田吉彦東海大教授、横畑泰志富山大准教授らを参考人招致しました。石原知事の発言の様子はテレビのニュースなどで速報されていましたが、国会中継の録画を観ると、政府や国会議員への教育講義の様相ですね。ご本人は、質疑の中で講義に来たのではないと言いながらも、随所で知見を披歴しておられます。
 中国が核心的利益と主張することは、強盗に入るぞと宣言していること。それに対して戸締りをしない国がどこにあるのかと声高に檄を飛ばしておられます。
 国会議員は国政調査権を持つのだから、行ってくださいとも。(政府の意向で)海上保安庁が船を出さないのなら、東京都が船を出しますとも。
 山田教授は、8月にも中国漁船団が上陸をめざし押し寄せてくるが、海保の現状で防げない。早期の対策が必要だと。

 
尖閣購入「本当は国がやるべきだ」 石原都知事が国会で意見表明 - MSN産経ニュース
 衆議院インターネット審議中継
 尖閣諸島で集団漁業活動 「頑張れ日本!全国行動委員会」 - MSN産経ニュース
 

尖閣 政府の不作為、通用せず (6/12 産経)

 
「全て遅すぎる。だけど、やらないよりやった方がいいので、とっととやってもらいたい」 東京都の石原慎太郎知事は11日の衆院決算行政監視委員会で、尖閣諸島の国有化についての意見を問われ、こう強調した。この言葉に尽きるのではないか。

▼業煮やしていた国民
 1968(昭和43)年に尖閣諸島付近の海域で石油資源埋蔵の可能性が指摘され、71年に中国と台湾が突如、尖閣諸島の領有権を主張し始めてから政府はどんな対策を取ってきたか。ひたすら「触らぬ神にたたりなし」に徹した不作為の40年余ではなかったか。
 石原氏は東京都が尖閣諸島購入に充てる寄付金収入が11日現在で11億円を突破したことを明かし、こうも迫った。
 「そういう国民の意思を何で歴代の政府は無視してきたのか!」
 4月17日に石原氏が尖閣購入を表明してまだ2カ月もたたない。にもかかわらず、巨額の募金が集まったのは、国民がいかに尖閣諸島に対する政府のふがいない態度に業を煮やしていたかの証左だといえる。
 委員会では、尖閣諸島が属する石垣市の中山義隆市長も
「単に『実効支配している』『領土問題はない』と唱えても、調査活動や上陸、周辺での経済活動が行われていなければ国際的なPRにならない」
と断じた。政府が石垣市による再三の上陸申請を却下し続けているからだ。
 石原氏は「
米国も頼りなくなってきた。いったい誰がこの島を守るのか。
政府にやってもらいたい」とも述べた。
 尖閣諸島は日本の施政下にあるから当然、有事の際には日米安全保障条約の適用対象となるが、複数の日米外交筋は「
米軍は尖閣諸島が無人である限り、米兵の血を流してまでは守らない
」との認識を示す。

▼メッセージ発信せず
 中国共産党の機関紙「人民日報」は今年1月、尖閣諸島を「核心的利益」と表現した。この言葉は尖閣諸島を台湾やチベット、ウイグルと同列に並べ、どんな代償を払っても手放さないとする決意表明だ。
 政府はこれまで、中国のトウ小平副首相が提唱した尖閣諸島の領有権「棚上げ論」について、日中間に領土問題は存在しないとの立場から「約束はない」「合意した事実はない」と否定してきた。ところが実際の対応は、自ら否定してきた「棚上げ論」に沿い続けてきたのではないか。
 
藤村修官房長官は11日午後の記者会見で尖閣諸島の国有化について問われ、「さまざまな検討を行っている」とだけ述べた。これでは国民にも対外的にも、何のメッセージも発信していないに等しい

 石原氏はこの日、尖閣購入計画を「個人的見解」(藤村氏)で批判した丹羽宇一郎駐中国大使についても更迭を求めた。「公の場での大使発言に個人的見解などありえない」(外務省幹部)にもかかわらず、野田政権は処分はせずに放置したままだ。
 日本をめぐる国際環境が年々厳しさを増していることは誰も否定できない。棚上げ、先送り手法はもう通用しない。(阿比留瑠比)

  この委員会では、与野党議員は党派を超えて意見は一致している様子です。さながら、同志が集まって、内輪で慰めあっている印象で、政府には言っているが受け入れて貰えないとか、〇〇を政府に要望しようとかと言ったレベルの様です。
 随所で石原氏が、国会議員の皆さんでやってくださいと自覚を促していますね。
 政府ばかりではなく、国会議員もレベルダウンしているのですね。質問に立つ議員の方々も、石原氏が国政を去ったことを惜しむ声が多いことが証明していますが、知識やグローバルな交友関係、実績の格の違いが際立っていました。
 知事の国政復帰を質問する政局好きもいましたが、秘中の秘と一言で片づけられていました。

 石原知事は、支那という表現を一貫しておられました。質疑の途中で、「中国」とは何処のことか、日本の中国地方を想起する。「中国」を意味する英語、フランス語、ドイツ語などではsinoがつかわれているとのこと。
 現状は、中国が使用されることを嫌がっているので、使用されなくなってきたようですね。ここで支那を書くのに、MS・IMEで出荷時に設定されていないのだそうで、辞書登録が必要でした。
 

支那 - Wikipedia

<前略 ← 一読されることをお勧めします。>

 日本で中国を「シナ」と表現することでもっとも有名な政治家として石原慎太郎がいる。石原は1999年(平成11年)3月10日の東京都知事選出馬表明の記者会見で「シナは、清が滅んで大陸が混乱した時、孫文がつくった言葉だ。孫文は台湾でも大陸でも国父として尊敬されている。なぜ日本人が使うと差別になるのか、さっぱりわからない」とその理由を語っている。
<後略>
 

 海監が定期巡回を開始し、領海も犯しはじめ、温家宝首相も尖閣を核心的利益と発言(紛らわしくごまかす演出入)するに至っては、この委員会でも盛んに言及されていましたし、遊爺も繰り返し書いてきましたが、支那・中国の戦略が着々と進められている現実です。
 進む中国の尖閣領有作戦 - 遊爺雑記帳

 支那・中国漁船の上陸阻止対策の早期実現が望まれます。
 尖閣を訪問してきた委員会の先生方の自覚の薄弱さ(行ってきただけまし)で、政府を動かせられるのでしょうか?

 東京都への寄付は、地方の女性が「みずほ銀行」に行くのに大変で、「ゆうちょ」にも口座をと提案したのを聞いて、「ゆうちょ」の口座も開設されたのだそうですね。
 
東京都尖閣諸島寄附金 ゆうちょ銀行の口座を開設|東京都
 東京都尖閣諸島寄附金について|東京都
 
 国会議員が動けないのなら、東京都に寄付して進めるしかない。



 # 冒頭の画像は、衆院決算行政監視委員会で尖閣諸島問題について意見陳述する東京都の石原慎太郎知事。後ろは中山石垣市長



 この花の名前は、ヒトリシズカ

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日本は国境を守れるか (プレイブックス・インテリジェンス)
尖閣諸島灯台物語




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